13 / 761
大好きなのに・・・☆12
『・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・』
ど、どうしよう・・・・
めっちゃ恥ずかしい・・・!
なんで このタイミングで鳴るの?
なんで?
ねぇ なんで !?
空気 よめよっ!
俺の腹ぁぁぁぁぁ !!
自分のお腹を見つめ、呆然と していると
『ふは・・・っ』
と、くぐもった声が・・・・・
見れば、両手で 口をふさいで 肩を震わせて笑う遊の姿。
ガーン !!
『うっ・・・くっ・・ふふっ・・・・ははっ
あはははははははは!!』
何か・・・・バカウケなんですけど(泣)
恥ずかしい・・・・////
でも まぁ・・・・
遊が
笑ってくれるなら
いっか。
どうやら ツボに はまってしまったらしく、しばらく笑った後、遊は涙を拭いながら、
『ふふ、笑ってごめんね。
なんかホッとしたら楽しくなっちゃって。
僕もお腹すいたからご飯食べよ? 』
と、俺の額にキスしてくれて。
遊のキスで すっかり元気になった俺は、お返し!と 頬にキスを返して、
2人で顔を寄せ、笑いあった。
* * *
─── それから。
温め直したご飯を食べて
(超絶うまかった!)
お風呂に入って
(もちろん一緒に!)
今はソファーで並んで座って
まったりテレビを観ております。
あぁ・・・・幸せ。
エッチの事とか、まだ不安はあるけど
俺が頑張ればいい事だし。
店長の教えてくれたアレコレを忘れないようにしよう。
頑張れ、俺!
店長・・・・か。
あの人、いい人なんだか 悪い人なんだか
掴み所がないよなぁ・・`
でも、明日、会ったらお礼 言わなきゃな・・・
そんな事を 考えていると
膨れっ面をした遊の顔が
目の前に ひょこっと現れた。
『・・・・遊?』
『また考え事してる・・・』
『え?』
『話してるのに、上の空だし。』
『あ・・・・・・』
ああ!
また やってしまった!
『ごめっ・・・・・・・』
すると、遊が俺の足の上に向かい合うように
跨がってきて 頬を両手で挟んで
『晃くんが ずっと悩んでる事、教えて?』
俺の目を見て 真っ直ぐに 言った。
ともだちにシェアしよう!