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大好きなのに・・・☆14
あれ?遊・・・・・
全然 動かなくなりましたけど・・・?
『あの・・・・・遊・・・?』
返事は、ない。
今度は 遊が固まってしまった。
『ゆ、ゆ・・・・・・?』
ど、どうしよう!
動かないんだけど !!
どうしたら・・・
ってか・・・遊、
息してなくない!?
『――遊・・・ ? 遊・・・っ』
反応なし。
息もしてない。
え。これ、ヤバく・・・ない?
『遊っっ、遊ってばっっ』
肩を掴んで
ぐらぐら 揺さぶる。
『遊っっ!息して !! 息っっ!』
ちょ、ちょ ちょ ちょ ちょ・・ちょっと !!
やばい、マジでやばいって !!
『遊ーっ!』
揺さぶって
頬をぺちぺち叩いて
揺さぶって
ぺちぺち叩く
それを何回か繰り返すと
『はっ!』
漸く、遊が反応した。
あー、よかった!
動いた !!息してくれた !!
『げほっ・・げほっ!!』
と、今度は激しく咳き込みだす。
あぁ・・何だか今日は忙しいなぁ・・・・
俺のせいか・・・・
ごめんよ、遊・・・・・
『あの・・・・・ごめん。大丈夫?』
『う、・・・うん・・・・・』
『・・・・・・・・』
『・・・・・・・・』
・・・・・・・気まずい
どうしよう。
なにも言わないって事は やっぱり・・・・
そういう事なんだろうか・・・
『あの遊・・・ごめん。言わなくていいか・・』
『・・・・・・なんで?』
『え・・・・・・?』
『なんで・・・そんな風に思ったの?』
『えーと・・・・』
うー!!もう…
もう、覚悟を決めよう!
俺は、深呼吸を何回かして、気持ちを落ち着かせてから・・遊を真っ直ぐ見て、自分の思いを正直に話す事にした。
『遊・・が、なんか・・・辛そうに見えるから』
『・・・・・・・・・・・』
『俺さ、最初はゆっくり、やさしくって いつも思ってるんだけど。でも結局 最後は舞い上がっちゃって・・・・自分勝手にしてたかな、って・・・』
これも店長と話してて(手順を一つ一つ ありのまま話せ、と言われて)気づかされた事。
俺ってヤツは・・・どんだけ鈍いのか・・・
情けない。
『・・・・・・・・・・・・・』
『遊の事、大事にしたいのに・・・余裕がなくて
ホントにごめん・・・!』
俺は 深々と 遊に頭を下げた。
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