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夏休み:初めての旅行☆21
幸せな気分に包まれて、2度寝して、
寝過ぎて 電話で起こされた。
やましいことはしてないのに
( いや、ちょっとはしたけどさ )
部屋で、中居さんが朝食の準備をしてる間、
いたたまれなくて、隅っこに2人で縮こまって座っていた。
優しい中居さんは、「気にしなくていい」って笑ってくれたのが救いだった・・・
急いで朝食を済ませ、部屋の露天風呂にもう1度 入って、外をちょっと散歩して、
名残惜しいけど 帰りの支度をして 部屋を出た。
のんびり歩いて行くと
玄関で、女将が待っていた。
う・・///!
昨日の事を思い出すと
ちょっと緊張するな・・・!
『楽しんで頂けたでしょうか?』
『は、はい・・っ!』
『是非、また いらしてくださいね』
『・・・は、はい!』
『お世話になりました・・!』
玄関を出て ホッと息を吐いた所で、
女将に呼び止められ、焦って振り向くと・・・
俺たちの写真を撮ってくれる、との事・・・
で、記念になるし、カメラを渡してお願いすることにした。
旅館の前の水車を挟んで並んで立つ。
すると、女将が
『あら、いやだ。もっと、くっついて』
と、指示してくる。
女将の隣で、何故かおじさんもカメラを構えている。
『え?』
『あ、あの・・///』
『いい記念になりますから。
ほら、もっと ぴったりくっついて?』
『え・・はい・・・・』
指示通りに ぴったりくっつくと、
今度は 肩を抱いてとか、
腰に手を回してとか
もっと 細かい指示が飛んでくる。
何故だか逆らえなくて
言われるがままポーズをとり、
何枚か写真を撮られた。
『あ~、若いっていいわねー』
『ですなぁ』
と、おじさんと2人で楽しそうに笑いあってる姿は 偏見とかなくて・・・ホントに純粋に記念の写真を撮ってくれただけのようだ。
あー、よかった・・・・
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