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ある男の告白☆14

お昼を食べに行ったのに あんな事があって すっかり食欲を失ってしまった遊。 だけど、アイツのせいで 遊が倒れたりしたら大変! ってな訳で、迷惑をかけた中野に償いとして 近くのコンビニでサンドイッチを買って来させて、空き教室で食べる事にした。 遊は、机に突っ伏して チビチビ 野菜ジュースを飲んでいる。 サンドイッチは手つかずだ。 『しかし・・すごい執念だよな・・・ まさか、あそこまでとは・・・予想外。』 へらへら笑う中野に、腹が立つ。 『お前な、誰のせいだと・・・!』 『あ、悪い!悪い悪い。でもさ~、 ずっと探してた初恋の人を見つけて~、 何とか友だちになりたいって頑張って~ ・・・・・・って、・・・ん~、女の子ならともかく ・・・・気持ち悪いな、篠宮先輩だと』 『・・・・・確かに。でもなぁ・・初恋かぁ・・・ なあ、中野。アイツ、今でも遊に恋してる ・・・・なんて ことは、ないよな?』 そう言った俺を、中野はまじまじと見返して ゲラゲラ 笑いだした。 『あははははは!なんだ、それ! 恋? 篠宮に!?ない!ないっ! それは、ないだろー!ははは! ・・・だって先輩、彼女いるし』 と、腹を抱える。 ・・・・・・・・・・は? 『『彼女いるの !?』 』 遊と 見事に ハモった。 聞けば、篠宮には かなり長~く つきあっている彼女がいるそうで、すっっっっっごーく! キレイな人で、何でこんな美人が・・・、と密かに噂されているらしい。 そして、信じられない事に、彼女のほうが 篠宮にベタ惚れなんだって・・・・。 『うわー、恥ずかしい・・・//// 僕、変な風に誤解してた・・・・・ なんだぁ・・・・・よかった・・・・・・』 遊が、安心したように サンドイッチのフィルムを剥がし始める。 あ。よかった。 食欲 出たみたい。 『誤解・・・・・?』 中野が不思議そうな顔をする。 遊は答えない。 代わりに俺が答える。 『あれだけ しつこく迫られたらストーカーみたいで怖いじゃん』 『ストーカー? 先輩、ストーカー? あははははは!うける!』 中野が再び、ゲラゲラ笑い始める。 『だって・・・ それくらい しつこかったんだもん・・・』 遊が 呟くと、 『ああ、・・・それは 確かに! でも・・・ストーカーって! あははは!マジ うけるー!』 サンドイッチを頬張った 遊と目が合う。 『友だちかぁ・・なら、いっか・・・』 『かなり ウザいけどね』 ふふ、と遊が笑う。 久しぶりに見る、明るい笑顔だった。

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