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悪魔と天使の誕生日☆2
*** 晃・side ***
――――
―――――
うぅ・・・撃沈・・・
なーんにも 浮かばないんですけど・・・
つーかね、
何をしても、何をあげても
遊は絶っっ対に 喜んでくれると
思うんだよね。
でも、やるなら最っっ高に
喜ばせたいじゃん?
だから・・・・!
・・・・・・・・・。
どーしよー・・・・・・・
聞くのはアウトだよな~。
欲しいモノかぁ・・・・
何だろうなぁ・・・・
遊って物欲ないんだよね・・・・
はぁ・・・
俺ってダメダメ・・・・
これ以上 悩んでいると、
また遊に心配かけちゃう・・・・・
よし!ここは ひとつ・・・
『なるほどねー、プレゼントっすか~』
バイトに来て、村田さんに相談してます!
すっげー気がきくし、俺より歳上だし!
色々 知ってる・・・ハズだっ!
『うーん・・・何がいいっすかね~』
真剣に考えてくれてる・・・・。感動!
店長に相談したところで、バカにされるか
変な提案されるか・・・
どっちにしたっていいことないもんね!
絶対。
『あ!手作りの料理なんてどうすっか?』
『え・・料理・・・・?苦手・・・・』
だって、遊が上手いんだもんー。
お任せにしてるから、全然やってないんだよなー。
『だからこそっすよ!
苦手な料理を作ってくれた、なんて嬉しいと思うっすよ?』
『あ・・・・・・・なるほど。
でもな~、失敗したら どうしよ・・・』
問題は、そこだ。
失敗したくない。絶対。
練習・・・って言っても家じゃ出来ないし・・・
『大丈夫っす!俺が教えます!』
ビシッと片手を上げて、宣言する村田さん。
おぉ~!頼もしい!!
『マジ?教えてくれんの?!』
『マジマジっす!!』
『わ~!ありがとうございますっす~!』
『どういたしましてっす~!』
手をとり、はしゃいでいると・・・
『すっ、すー うるせー、お前ら』
げっ! 店長だ・・・っ!
『ああ?げっ!とか、いい度胸だな、お前』
『────っ!!』
いやぁぁぁぁ!
声に出てたぁぁぁ!!
『で?なんか面白そうな話してたな?』
店長は、悪魔のような微笑みを浮かべる。
いやぁぁぁぁぁっ!
聞いてるしぃぃぃぃ!!
俺のラブラブ誕生日サプライズ企画がー!
どうなる?
不安しかないんだけどっ!!
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