156 / 761

悪魔と天使の誕生日☆2

*** 晃・side *** ―――― ――――― うぅ・・・撃沈・・・ なーんにも 浮かばないんですけど・・・ つーかね、 何をしても、何をあげても 遊は絶っっ対に 喜んでくれると 思うんだよね。 でも、やるなら最っっ高に 喜ばせたいじゃん? だから・・・・! ・・・・・・・・・。 どーしよー・・・・・・・ 聞くのはアウトだよな~。 欲しいモノかぁ・・・・ 何だろうなぁ・・・・ 遊って物欲ないんだよね・・・・ はぁ・・・ 俺ってダメダメ・・・・ これ以上 悩んでいると、 また遊に心配かけちゃう・・・・・ よし!ここは ひとつ・・・ 『なるほどねー、プレゼントっすか~』 バイトに来て、村田さんに相談してます! すっげー気がきくし、俺より歳上だし! 色々 知ってる・・・ハズだっ! 『うーん・・・何がいいっすかね~』 真剣に考えてくれてる・・・・。感動! 店長に相談したところで、バカにされるか 変な提案されるか・・・ どっちにしたっていいことないもんね! 絶対。 『あ!手作りの料理なんてどうすっか?』 『え・・料理・・・・?苦手・・・・』 だって、遊が上手いんだもんー。 お任せにしてるから、全然やってないんだよなー。 『だからこそっすよ! 苦手な料理を作ってくれた、なんて嬉しいと思うっすよ?』 『あ・・・・・・・なるほど。 でもな~、失敗したら どうしよ・・・』 問題は、そこだ。 失敗したくない。絶対。 練習・・・って言っても家じゃ出来ないし・・・ 『大丈夫っす!俺が教えます!』 ビシッと片手を上げて、宣言する村田さん。 おぉ~!頼もしい!! 『マジ?教えてくれんの?!』 『マジマジっす!!』 『わ~!ありがとうございますっす~!』 『どういたしましてっす~!』 手をとり、はしゃいでいると・・・ 『すっ、すー うるせー、お前ら』 げっ! 店長だ・・・っ! 『ああ?げっ!とか、いい度胸だな、お前』 『────っ!!』 いやぁぁぁぁ! 声に出てたぁぁぁ!! 『で?なんか面白そうな話してたな?』 店長は、悪魔のような微笑みを浮かべる。 いやぁぁぁぁぁっ! 聞いてるしぃぃぃぃ!! 俺のラブラブ誕生日サプライズ企画がー! どうなる? 不安しかないんだけどっ!!

ともだちにシェアしよう!