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悪魔と天使の誕生日☆3
*** 晃・side ***
『うっ・・・うぅっ・・・』
『泣くな、鬱陶しい』
誰のせいだよ!
秘密にしたかったのに、いつもの如く
店長に全部バレて・・・
( バラしたの村田さんだけど~!)
『遊さん、誕生日らしいっすよ?』
なーんて、あっさり・・・
悪気はないんだよね、この人
だからこそ、たちが悪いんだよなぁ・・・
『よし!俺が行ってやるよ』
『・・・・・・・・・・は?』
『だからぁ、俺も一緒に祝ってやる』
『ぅえ・・・っ?・・い、いやいやいやいやっ!
いいですっ!遠慮しますっ!大丈夫です!
間に合ってますっ!!』
『・・・・・・・・ほー?』
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・ッ!
暗黒オーラ発生!!!
『・・・っ、・・・・ひぃ!』
怖いっ!怖いよ~!
黒いよー!真っ黒だよぉ!!( 泣 )
でも、でも・・・・
店長が来るなんて、絶っっっ対に嫌だっ!
『遠慮するなよ、晃くん』
『し、してませ・・・っっ!』
『あはは。よかったっすねー、志田くん』
突然 飛び込んできた場違いな明るい声。
声の方を見ると、ニコニコしてる村田さんがいた。
ああ・・・なんて純粋(ピュア)なんだ・・・
こんな 極悪非道、人の不幸がごちそうっていうドSな悪魔の性格の悪さに気づかないなんて。
でもお願い・・・・っ!
村田さん、空気読んで・・・!
『なあ、そう思うよな?
──と、いう訳で よろしくな?晃くん』
『え・・・・・えぇ!?』
け、け、け、決定っすかー!?
何でっ!
何で こうなるの?
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