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晃の苦悩★11

*** ―― 翌朝。 『わー!目が腫れてる~っ!』 『・・・んー?どうしたの?ゆー・・・』 『あ、あきらくーん!』 泣きながら 寝てしまった遊・・・ 見事に、目が腫れてしまっていた。 『わあ!大変!ゆー、これで冷やそ!』 氷水で濡らしたタオルを渡す。 『あ、ありがと・・・////』 泣いたのが 照れくさいのか、 モジモジしている遊が かわいい。 タオルを目に当てて、ソファーに座る遊を、 こっそり観察する。 俺って・・・変態? 1人、ニヤニヤしていると、 タオルはそのままに 遊がためらいがちに 口を開いた。 『あ・・そうだ。あのね・・・』 『ん?』 『あの・・新見さん・・がね? ・・・また4人で会わないかって・・、 昨日の電話で・・・言ってたんだけど・・・』 『ああ、・・・・・うん、いいね~!』 明るく答えると、遊がタオルを取って、 俺をじっと見てきた。 『・・嫌じゃない・・?嫌なら断るよ・・・?』 『なんで?嫌じゃないよ?』 新見さんに( 勝手に )嫉妬してただけで、 新見さんが嫌いな訳じゃない。 やっぱり、格好いいって思うし、 男らしさに憧れもするし。 それに、 あの2人が これから どうなっていくのか すごく・・気になるし。 男同士のカップルも、 今時はそんなに珍しくないんだろうけど・・ 実際、身近にいる訳でもないし・・・ 仲良くなれたら いいなって、思ってる。 『そっか・・・』 俺の心が分かったのか・・・ 遊が ホッとした顔で笑った。 『でね・・? 出来たら家(ウチ)で会いたいんだって・・・』 『家(ウチ)で?』 『うん・・あの・・/// きわどい話もしたいから・・って・・・言ってた・・・///』 『きわどい・・・?』 『あの・・よ、夜のコト・・///とか、 色々 聞きたいんだって//// 』 『へ・・・へー・・////』 ふーん、なるほど・・・ そっか、そっか 夜のアレコレ、きわどい話については 俺の方が先輩だもんな! 色々 教えてあげなくちゃな! モヤモヤは すっかり姿を消し 気持ちも軽い。 単純な俺は、それで ご機嫌になって 二つ返事でOKを出した。

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