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8[才能]
「へぇ…お化け怖いんだ…可愛いね、やっぱり。」
「ぜ、絶対行かないからな…!?」
「俺、好きな人が嫌がる事はしない主義。」
「……は?」
絶対嘘だろとでも言いたげな顔をするカイ。それですら愛しい。
「てかする事なくなっちゃった。何する?」
「お化け屋敷と襲われる事以外ならなんでも。」
「んー…うち来る?」
「え?」
「カイは猫好き?」
「…好き。」
「うち猫飼ってるから来ない?」
「無理矢理だな…まぁ、行くけど…」
「本当!?ちょっと待ってて!」
電話して今すぐ来るように伝える。カイが家に来てくれるなんて…!!断られると思ってたのに…!!にしてもカイは意外と可愛いものが好きなんだなと思う。
家にて…
「か、可愛い…!」
可愛いのと同時に凄いなと思う。この猫、ねろはなかなか懐いてくれなかった。なのに初対面のカイには懐いている。そういう才能があるんだろうか。
「なぁ、写真撮っていい…?」
「いいよ。」
「ありがとう!」
素直に言われるとは思ってなかった。可愛いなぁ…。
嬉しそうに写真を撮るカイを見るのは楽しかった。
だめだ…目に良くない…。勢いで襲わないように…!しっかりしろ俺の理性!
夜…
「どうする?帰る?泊まってく?」
カイは悩んでいる様子だった。
「泊まる…。」
「ねろと遊びたいから?」
「それもある、けど…
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