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21[過保護]

お久しぶりですー…ははは……いや、本当にごめんなさい… 「えっと、何か他にできることは…」 「お前過保護すぎ」 「だって、カイが体調崩してるの嫌だし。」 「声に関してはお前が悪い。」 「でもあれはカイが誘ってきたじゃん!」 「別に誘ったわけじゃ…ない、けど…」 「いや、絶対あれは誘った!!」 「もういいし。」 布団に潜り込む。確かに誘ったけど…面と向かって言われると… 「カイー出てきてよー」 「いやだ。」 「からかってごめんね?ゆーるーしーてー!!」 「絶対いやだ!」 「…ごめん。もう暴走したりしない。もう、手出さないって約束するから。出てきて…?」 「べ、べつに!手出すななんて言ってないし…」 「出てきてくれた…!何?俺とまたえっちなことしたかったの?」 「い、いや…そうじゃなくて!!手出さないっていうから…その、ぎゅーとかもしてくれないのかなって思ったから…その…」 「本当に純粋。そんなところも可愛いし大好きだよ。」 「…お腹すいた。」 「話逸らしたなぁ?…ご飯にしよっか!立てる?お姫様抱っこする?」 「ばかにすんな。」 「心配してるんだよ!ほら、行こう。」 「うん。」 「あ、抑制剤飲んだ?」 「の、飲んだよ…?」 「絶対飲んでないでしょ。さっきから甘い匂いしてるもん。」 「…だって…」 「薬苦手なんでしょ?」 「うん…。苦いし…」 「また口移しする?」 「…してくれる…?」 「もちろん。カイとキスできるから歓迎だよ!!」 「…スルーしとく。」 「ひどいなぁ。はい、目瞑って口開けて。」 「うん…」 口に水と抑制剤を含み、目を瞑って口を開ける間抜けだけど凄く可愛いカイに薬を口移しする。 カイが昨日と同じように俺の服を掴んで飲み込む。 「うぅ…やっぱきらい…」 「よく飲めました。えらいよー!」 「子供扱い…」 「ごめんね!ほら、ご飯食べに行こ!」 「うん。」 カイの手を取って部屋を出る。 もちろん部屋着は俺があげた黒いパーカー。

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