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第六章・3

「おい。あいつ、山崎ボコったやつじゃねえか?」 「あんな顔、してたっけ?」  忘れやしねえよ、と若者の一人が言った。 「すっげぇ上玉。あん時の女より、可愛かったもん」  以前、楓がワインの瓶で殴った男とその仲間たちが、このコンビニへ来ていたのだ。 「畜生。傷が疼くぜ」 「大したこと無かったくせに、よく言うよ」 「石頭山崎」  うるせえ、と山崎は荒々しく言った。 「たっぷりと仕返ししてやろうぜ。たっぷりとな」 「そりゃあ、いい」  へへへ、といやらしい笑い声が上がった。

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