52 / 99
第七章・6
「で。僕をホテルにまで連れてきて、どういうつもり?」
「ヤるに決まってるだろ」
聖也は耳まで赤くして、大翔に訴えた。
「僕たち、こないだ友達になったばかりだよ? それに本城くんには、楓先生っていう恋人がいるんだよ?」
「それを言われると痛えんだけど」
大翔はベッドに腰かけて、肩を落としている。
「俺、お前とデートしてから、どんどん自信無くしちまって」
「な、なんで?」
「今まで俺、楓先生のこと全然知らなかったんだなぁ、って。お茶飲んで、エッチして。それだけだったなぁ、って」
だから、と大翔は身を乗り出した。
「セックスも、先生がホントに満足してるか、怪しい」
「なるほど」
「俺、聖也のこと抱いてみるから、率直な感想を聞かせてくれ」
「何、それー!」
「気持ち悦いとか、悪いとか、教えて欲しいんだよ。頼む!」
拝み倒され、聖也は5分後には服を脱いでいた。
ともだちにシェアしよう!