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(06) 貴方好みの体へ

壮太さんは、言った。 「なぁ、伊吹。オレの本性は、お前の想像以上に冷酷かもしれないぞ? それでもいいのか?」 俺の答えは決まっている。 「構いません! それが俺の望みでもあるんですから!」 そんなやり取りがあった。 そして、俺は壮太さんの性癖を目の当たりにする事になるのだった。 俺は裸にされ壮太さんの前に立たされた。 壮太さんは、小さなリングを俺のペニスの根元に括り付け、カプセル状のアタッチメントを陰茎ごとすっぽりと被せた。 「どうだ? 痛いか?」 「へ、平気です……」 キツくて痛い。 でも、我慢できない程ではない。 客観視すれば、陰茎が大きくなる前の小さい男の子のオチンチン。 それを彷彿とさせる形状だ。 股間に鈴がぶら下がっている、と言う風に見えなくもない。 「あの、壮太さん、これは一体……」 壮太さんは答えた。 「これは貞操帯だ。いいか、これを装着している限り、お前のペニスは勃起する事ができない」 俺は驚いて聞き返す。 「そ、そんな事をしたら……」 当初、バイブか何かだろう、と想像していた。 壮太さんが言う通りなら、勃起出来ない、イコール、射精が出来ないという事。 射精が出来なければ、気持ちよくなりようがないのだ。 「そうだな。オナニーも射精も無理だ。どうだ絶望したか?」 俺は答える。 「勃起できなくなるのはいいんです。でも、どうやって気持ちよくなれば……」 壮太さんは、嬉しそうに言った。 「ふふふ。心配するな。オレがちゃんとお前のアナルを開発してやる。オレのペニスでしかイケない体にな」 「壮太さんのペニスでしかイケない体……ああぁ、すごい。俺の体は壮太さん専用になるってことですか?」 俺は嬉々として問いかける。 そんな体になれるなんて最高ではないか。 「そうだ。嬉しいか?」 「はい、嬉しいです。嬉しくて……でも、うっ……ペニスが痛いです」 「想像だけで興奮したのか?」 「だって……」 興奮するのは当然の事。 俺は、ふてくされて言い返す。 でも、貞操帯のせいで勃起が抑圧され、とても苦しいのだ。 壮太さんは、そんな俺の股間に手を伸ばし、貞操帯に包まれた俺のペニスを手のひらでコロコロ転がして言った。 「ふふふ、でもその痛さもやがてなくなる。勃起とは無縁になるのだ。そして、お前は、他の人間への性欲は失い、四六時中オレのペニスを欲しくて欲しくてたまらなくなる。どうだ? 引き返すなら今だぞ」 俺は、壮太さんの言葉をぼうっとして聞いていた。 何故なら、興奮したエッチな気持ちがペニスには行けず、体中を巡っているのだ。 俺は、苦しさに耐えながら答えた。 「引き返すなんて……壮太さん……俺はそうなりたいと思っています……」 壮太さんは、満足気にうなづいた。 「ふふふ。そうか、よしよし。いいか、その貞操帯は、お前のアナルが完全にオレ専用のメス穴になるまでつけておくんだ。いいな?」 「はい……」 「よし、ではさっそく、お前の体を味わうとしよう」 壮太さんは、舌舐めずりをした。 壮太さんは、服を脱ぐとその美しい体を露わにした。 やはり着やせするのだ。 ギリシャ彫刻のような無駄のない筋肉質のボディ。 太い首、太い腕、太い太もも。 そして、股間には、見事に勃起したペニス。 自分ので見慣れているはずなのに、何故か恥ずかしくなって目を逸らした。 俺を気持ちよくしてくれるお相手。 俺のアナル、気に入ってくれるかな……。 そんなうぶな生娘のような気持ちになっていたからかもしれない。 壮太さんは、俺の腕を取り言った。 「さぁ、こっちにおいで、伊吹」 「はい、壮太さん」 壮太さんと俺はソファに腰掛けた。 俺と壮太さんは座りながら抱き合った。 そして、舌を絡めてキスを始める。 んんっ……んん、ぷはっ……。 涎が垂れて、熱い吐息が漏れる。 気持ちよくて体が熱くなってくる。 そのまま、ちゅっぱ、ちゅっぱ、と舌先をしゃぶり合うエロいキス。 二人の唾液が混ざりあい、それをすすり合う。 いやらしくてすごく興奮する。 壮太さんは、キスの途中で言った。 「伊吹、男性経験は?」 「……無いです。壮太さんが初めてです」 「不安か?」 「いいえ、全然……」 正直な気持ち。 不安どころか、ワクワクしている。 壮太さんは、そんな俺の表情を読み取り、優しく微笑んだ。 そして、俺の後頭部に手をやり言った。 「そうか、なら一生忘れられない夜にしてやる」 「はい!」 俺は、壮太さんの背中に回した腕をギュッとした。 壮太さんの舌は、唇から耳へ、そして、首筋に移動した。 レロレロといやらしい舌使いで愛撫が続けられる。 俺は、くすぐったくて、体をよじらせる。 と、最初はそうだった。 しかし、すぐに性的な快感に変わっていった。 自然と喘ぎ声が出て行く。 「壮太さん、俺、変な感じです……あっ、あああん」 「ふふっ、やはり、お前は感じやすい体だな。調教しがいがある」 壮太さんの舌は俺の乳首に到達した。 ちゅっぱ、ちゅっぱ、乳首を吸う。 舐めていない方の乳首は、人差し指の腹で嬲られる。 どちらの乳首も先端はピーンと勃起し、その痛気持ちいい刺激で、体はビクン、ビクンと痙攣し続ける。 こんなにも気持ちいいなんて……。 「あっ、はぁあん……壮太さん、乳首とっても気持ちいいです。俺、男なのに……変ですよね」 「ふっ……男の乳首ってのはな」 俺の質問に壮太さんは答えた。 「男の乳首ってのはな、愛撫されるためだけに存在する唯一の部位なんだよ。気持ちよくて当然だろ?」 そうか。だから、こんなに気持ちいいのか。 俺はすぐに納得した。 そして、もっと虐めてほしくて、壮太さんがもっと舐めやすいように自分の体を密着させた。 「さぁ、挿れてあげよう。四つん這いになりなさい」 「はい……」 俺は、ゆっくり態勢を整えると、お尻を壮太さんの方に向けた。 そして、突き上げる。 壮太さんが見ている……俺のアナルを。 猛烈に恥ずかしい気持ちが襲ってきた。 アナルを人に見られるって、こういう事か。 やばい……恥ずかしい。 自然と内股になる。 そして、恥ずかしさに耐えかねて両手で隠した。 「壮太さん、俺、やっぱり恥ずかしいです」 壮太さんは、ゆっくりと俺の手を引きはがす。 「大丈夫だよ。綺麗なアナルだ……」 俺は恥ずかしさのあまり、カーッっと体が熱くなるのが分かった。 それから指を使った愛撫が始まった。 唾液を塗りたくり、指を一本、二本と挿れていく。 しかし、どうにも耐えられない。 痛いのだ。痛い、痛い……。 俺は、苦痛に顔を歪ませて悲鳴を上げた。 「はぁ、はぁ……壮太さん、すみません、俺」 「最初はしょうがない。気にするな」 俺は悔しくて涙が出ていた。 壮太さんを気持ちよくしたくて、勝手出たこのお役目。 俺はまったく役立たずじゃないか。 ふと、壮太さんと店長の営みを思い出した。 店長は、とても気持ちよさそうな声を上げていた。 きっと、あそこまでの体になる為に、この痛みを何度も耐え、乗り越えて勝ち取ったのだろう。 簡単に、壮太さん専用の体になるなんて軽口を叩いたのが恥ずかしい。 「さぁ、服を着なさい。今日はここまでにしよう」 壮太さんは、俺の頭に手を置いた。 そして、よく頑張ったと、撫でた。 涙がぽつりと垂れた。 ダメだ。やっぱり、諦めれない。 俺は、そう決心して、言った。 「壮太さん、挿れてください! 俺、このまま引き下がれません!」 壮太さんは、俺の決心に水を差すような事はしなかった。 「じゃあ、いれるぞ。お前のアナル処女をもらってやる」 「……はい」 壮太さんペニスが、アナルにあてがわれる。 指とは明らかに違う固くて熱いもの。 「おら!」 アナルがメキメキと広がり、男根がずずずっと挿ってくる。 「うっ……きっつ、さすが初物。堀りごたえあるぜ」 壮太さんは容赦なくその大きく太いものを押し込む。 それは、ギシギシと音を立て、奥へ奥へと突き刺さる。 「はぁ、あはぁ、あああーっ!」 俺はあまりの痛さに気を失いかけた。 辛うじて意識を保っている。 そんなギリギリの中、壮太さんのピストン運動が始まる。 「うっ……うっ……」 体がしびれてどうにもならない。 焦点が定まらず、半開きの口からは、よだれがつーっと垂れた。 四つん這いからうつぶせになり、寝バックでピストンが続けられる。 俺、このままじゃ壊れちゃう……。 犯されている。 まさにその言葉の通りだった。 俺は、うっ、うっ、と呻き声をあげ、何とか耐えようとした。 そんな中で、壮太さんの声が耳に入った。 「熱い……伊吹の中、気持ちいいぜっ……締め付けも最高だ」 俺のアナルで感じてくれている? その言葉で、俺はもう少し頑張れると思った。 そして、壮太さんは続けてこうも言った。 「くっうう……ピッタリ吸い付いてくるっ……お前のアナルとオレのペニスは相性がよさそうだ」 ……やった。 気に入ってくれたようだね。 俺は、俺の中で暴れている壮太さんのペニスに囁いた。 充足された気持ちで満たされた。 もう気を失ってもいいよね? そんな風に思いかけたとき、ある体の変化に気がついた。 アナルの奥、ちょうどペニスの裏あたりの場所に熱いものが溜まっていく感覚を得たのだ。 そこをペニスでこすられる度に、足先まで電気が流れるような快感が走る。 それは、徐々に痺れとなって下半身を快感で包んでいく。 「はぁ、はぁ、壮太さん……俺、何か気持ちいいです」 「まさか、アナル処女でメスイキを?」 「はぁ、はぁ、これがメスイキ? すごい、すごい気持ちがいいです!」 「伊吹、お前ってやつは……」 壮太さんは、呆れたような嬉しそうな声でそう言った。 激しさを増す腰の振りで、パンパンと俺のお尻が音を鳴らす。 壮太さんは、俺の背中に覆いかぶさった。 重いけど、心地よい。 貞操帯で包まれている自分のペニスは、壮太さんの重みでつぶされ、既についている感覚がない。 女の子って、こんな感覚なのかもな……。 そして、今まさに、男によっていかされようとしている俺。 愛に性別なんて関係ない。それをしみじみと実感する。 壮太さんは、俺の顔を無理やり横に向けさせた。 俺は素直に応じる。 はぁ、はぁ、という甘い息が二人の口から漏れる中、濃厚なキスをする。 下半身だけでじゃない。体全体でこの喜びを感じる。 壮太さんは、耳元で囁いた。 「お前は、ド変態だな? 伊吹」 「ど、どうしてです? あっ、そこ……あっ、あっ、ダメ、あぁあん」 俺が答えている途中で、壮太さんは耳たぶを甘噛みする。 どうやら、俺は耳が性感帯らしい。 そのことは、すでに壮太さんには分かってしまっている。 「一発目で、こんなトロトロになりやがって……」 「そ、そんな。嫌ですか? こんな俺じゃ」 俺は、不安な気持ちで聞き返した。 壮太さんは、ぴちゃぴちゃ、耳を舐めながら答えた。 「バーカ。最高だっていっているんだよ」 「……あっ、はぁああん……嬉しい……」 「そら、精子だすぞ。漏れ出さないように、しっかりケツの穴締めろよ」 「は、はい……ああっ、はぁ、あぁん」 ピストン運動が激しくなる。 そして、奥まで届く突き上げ。 さっきまで、あんなに痛かったのが嘘のよう。 今は、気持ちよくて、気持ちよくて仕方ない。 昇天するのは間近か。 限界に達した下半身の痺れは、快感の渦になって全身を駆け巡る。 俺は根を上げた。 「壮太さん、俺、ダメです。いきそうです!」 「オレもだ。一緒に……」 「はい……」 壮太さんは、俺の腰をギュッと掴んだ。 来て……壮太さん。 そこに、激しい突き上げ。 体の芯に電撃が走る。 「あっ……ダメ……」 「ううっ!」 壮太さんのペニスからドクンドクンと精子が発射される感覚。 俺は薄れゆく意識の中で、それを心地よく感じていた……。

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