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プロローグ(7)
静かな夜の空気の中で月夜と俺の呼吸する吐息だけが耳に届く。
その吐息が、とても心地いい。
月夜が傍にいてくれている……まだ、大丈夫。
茶色い綺麗な目は閉じている。
その夜も、俺は意識が途絶えるまで、力強いその腕で抱きしめてくれる月夜の顔をずっと見つめていた。
月夜、好き。
すごく好きだ。
そうして今日も、俺はけっして口にできない強い想いを胸に抱く。
甘いため息。言えない言葉。・完
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