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第1話(1)
◆隣人には気をつけて◆
今日は土曜日の休日午前10時。
俺は青のエプロンを着用して、現在、掃除機片手に家のホコリを撃退真っ最中だ。
月夜 は今日はフラワーアレンジメントの依頼で仕事に出かけている。
昼には戻ると言っていた。
月夜はすごい。
俺と同じ学生なのに、もう華道としての仕事もしているのだから。
俺もだって月夜に負けないくらい勉強しなきゃ。
そして最高のパートナーになるんだ。
如いては月夜とずっと一緒に過ごすために!!
そのためにはまず秘書の資格をとらないといけない。
早速この掃除を終わらせてから勉強に取り掛かろう。
とはいえ、勉強も大切だが、月夜が仕事場から帰って来た時にくつろいでもらうためにもこの家のホコリ除去も大切な仕事だ。手は抜けない。
……なんて、月夜には恥ずかしくて絶対言えないけれど。
俺は気合いを入れ直し、腕まくりをして掃除機を持つ手に力を込めたその時だった。
家のチャイムが鳴った。
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