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第1話(17)

「……っつ」  ……もう、いいですか?  もう、身体を隠してもいいですか?  大好きな人に、好きっていう気持ちを信じてもらえないことが悲しい。  それでも俺の身体は月夜を求め、勃ち上がっている。  月夜とのキスで感じたのか、先端が濡れている。  乳首だってツンと尖っていて、月夜に触れてもらうのを待っているんだ。  俺、本当に淫乱なのかもしれない。  こんな恥ずかしい身体……俺は知らない。  だからかな。  だから、月夜は俺を嫌いになったのかな。 「ごめっ、なさっ。嫌わないで……きらわ……ないで…………」  俺は月夜の視線から堪えられなくなって涙を流した。 「月夜に言われたことなら、どんなことでもする。だから……嫌わないで……」  ああ、なんて女々しいんだろう。  俺がこんなだから、月夜は鬱陶(うっとう)しいって思ったのかもしれない。  嫌われたのかもしれない。

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