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おまけ
「おはよう、ビリビリ君」
「よお、メガネ男子」
僕はグラスゴー博士。
メガネ男子なんて名前じゃないし僕の本体はメガネじゃない。
まあ、僕も彼をビリビリ君と呼んでるんだからお互い様だけどね。
ビリビリ君ことカイトは先週、覚醒したばかりのネオヒューマンズ。
能力は今のところ電気を操れるようだ。
今日は2回目のテスト日。彼の能力の査定中。
前回のテストではカイトの電力を測定した。
キャパシター(コンデンサーともいう)を高電圧用に改良して2枚の金属の間に絶縁体を挟んで電気を保持して測定した所、カイトから放たれる電気は100μF(マイクロファラド)。
そうだな、だいたい1億ボルトぐらい。
これは雷1発の電力に相当する。
今日は電力の発出を分析するんだ。
「電気は自然界にも沢山あって、代表的なものだと君が長年悩んでいた静電気かな。
モノ(物質)を作り上げる原子の、プラスとマイナスの電気のバランスがくずれたときに静電気は起きる。
人間はプラスの静電気を帯電しやすいんだけど君はマイナスの静電気も帯電しているみたいだね」
僕は静電気の測定器で静電気の極性を判定してみたけどカイトはどちらの電気も帯電している。
「こっちに向けて指先からビリビリ出せる?」
「多分」
カイトは恐る恐る指先から電気を放つ。
僕はフランクリンロッド避雷針を改良した装置でカイトの電気をキャッチする。
「いい感じだ。カイト、今度はもっと強いビリビリ出せる?」
「大丈夫なのかよ?」
「僕の計算が正しければ」
カイトが指先に力を込めて電気を出した。
僕の想定以上の。
バァーン
大きな音を立てて周りの電子機器をショートさせた上に火災報知器が鳴り、警報や警告音がけたたましく鳴り響いた。
「良かった防護服着てて」
「おい、メガネ。全然良くねぇよ」
ついでに、天井のスプリンクラーが作動してあっという間にカイトが水浸しになった。
多分だけど、怒ってるね。コレは。
End
★あとがき★
恋スパ2をお読み頂き本当にありがとうございました。
アメコミとBLが好き過ぎる私の自己満小説ですが1人でも読んでくださる方が居ると思うと、とっても嬉しいです。
博士の憂鬱というタイトルの小説も恋スパシリーズです。クロスオーバーして少しストーリーが繋がっていますので、宜しければ読んでみて下さい!
恋スパはまだまだ続く予定です。3も間も無くスタートします。良かったら引き続き宜しくお願い致します。
★追記です。
恋スパ3がついに連載スタートしました!
クロスオーバーした博士の憂鬱は完結しています。
宜しければ最新の恋スパ3も宜しくお願い致します。
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