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第3話

「どっか行きたいところあるー?」 「俺そんなに服に詳しくねーし、蓮に任せるよ」 「えー、あ、じゃああそこ行こ!」 そういって連れていかれたのは、服に無頓着な俺でも名前は聞いたことがあるお店だった。 「そーちゃんはどんな感じの着たいとかある?」 「とくにはないな」 「もー、じゃあとりあえず俺が選んだの着てみてよ。どんな服でも文句言わないでね!」 「いや、蓮センスいいし、蓮いつも服似合ってるのばっかだし。」 俺が思ったままそういうと連が顔を赤くして、 「ほんと……だよ。……」 と何かを小さい声で言った。 「え?ごめん聞こえなかった。何て言った?」 すると蓮はもっと顔を赤くして、 「恥ずかしいけど嬉しいし、心臓持たないっていった!」 何故か若干キレながらキッと睨みつけながら言う。 ていうかちょっと待て。可愛すぎないか、ここが公共の場所じゃなかったら押し倒してた。 心臓が持たないのはこっちの方だ。 あまりにも可愛すぎて 「帰ったら覚悟しておいてね」 なんて言ってしまう。すると蓮は 「は、え、は…」 とか言って別のところに行ってしまった。

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