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第2話
「人、多いねー」
と言ったのは、となりに立っている蓮。俺たちはショッピングモールに来ていた。
「そうだな。」
「そーちゃんはぐれないでね?」
「は?なんで俺なんだよ。」
「だってそーちゃんいつもはしっかりしてるのに方向音痴じゃん」
「な?ち、ちげーし」
そうは言ったものの図星で顔をそらす。
「はぐれないように手でも繋ぐ?」
「え、ちょ、なに言ってんの」
「嘘だよ、じょーだん。ほら、服見に行こ!」
蓮は先にすたすたと言ってしまう。さっき手をつなごって言ってきたとき、連はちょっと寂しそうな眼をしていた。やっぱ人前で手とか繋ぎたいのかな、そんなことを考えながらボケっとしていると連に、
「何してんの!早くいくよー」
と言われたから急いで蓮のもとへと向かった。
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