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第11話

シバのおねしょが再発してしまった 1度おねしょをしてから思い出したようにおねしょをするようになり 再発してから少し空けて2回くらいしていて その後癖になったのか 最近は今日で3日連続していた 『んん、おむつ。寝る時におむつ履くから』 と、シバは3日連続のおねしょで自信喪失していて駄々を捏ねはじめた 「シバ、寝るとき用のパンツにしよう」 『や。おむつはく』 「おむつ赤ちゃんみたいだろ」 『赤ちゃんじゃねえもん』 「ちゃんとおしっこしてから寝れば大丈夫だろ。シバ最近寝る前にトイレ行くの嫌がっただろ」 『…だって、トイレ行きたくなかったんだもん』 「でもシバ寝る前にトイレ行かないとでちゃうだろ?」 『なんでおればっかりでちゃうの?いやなんだけど』 「そう言われてもなぁ…シバの身体がおしっこ我慢するの苦手なんだろ」 『いっつもベッドびしょびしょになっておれ悲しくなるんだもん』 「なんでシバ悲しくなんの?俺キレイにしてやんじゃん」 『それでも…濡れて、きもちわるいし、悲しくなる、だからおむつ履く』 「でもおむつの中濡れんのも気持ち悪いじゃん」 『全部びしょびしょになるよりはいいんだもん』 「…わかったよ。おむつな」 『……うん、』 と、些か納得の行っていない様子だが俺もこのままおむつを続けさせたくない きっとおむつ付けたら安心して完全におねしょ復活になるだろう 「シバ、テープのするから夜トイレで目覚ましたら俺も起こせよ。外してやるから」 『…履くやつは?』 「無い」 『んんん、』 と、ちょっと納得していない様子だが ベッドにゴロンと寝て脚を開く 「そう言えば虎太郎がおむつ卒業したって」 『なんでそういうこというんだよ』 「ごめんごめん」 うん、でも久しぶりのおむつかわいいな と、前を閉じて恥ずかしそうにする姿を見て思う 「あ、明日健康診断で朝検尿だからお腹の中におしっことっとけよ」 『…それができたらおねしょしないけど』 「そりゃそうだ」 まぁきっと夜中しても朝出んだろ シバは多分夜中に作られるおしっこの量が多いからおねしょ治んないんだろうな 2回おねしょする日とかおねしょしたのに朝漏らしそうになる時とかあるし 病院とか行った方がいいのか? いや、しない時期もあるしなー 明日健康診断で聞けたら聞いてみよ と、しっかりギャザーも立たせて 漏れないようにしてスウェットを履かせてやり エアコンをセットする 『おやすみ』 「うん、おやすみ」 『寒いのやだからぎゅってして』 「うん、ぎゅってして寝ようなー」 おいで、と腕枕をしてやると シバはすぐにくっついてくる 『なぁ』 「なに?」 『こたに、おれがおむつ履いてるって言っちゃダメだよ』 「わかってるよ、内緒な」 『うん。お兄さん達にも言っちゃダメだからね』 「わかってるよ、言ってないだろ」 『……お母さんに言ったじゃん、』 「……母さんは洗濯とかでバレる可能性あったから仕方なくだろ」 と、この前のお盆に実家に連れて帰った時にうっかり母さんに言ったことがバレてシバが少し不機嫌になった事件が起こったのだ 「母さん以外には言ってないから大丈夫だよ」 『……うん、』 「コタにも言わない」 『こた、何歳になったんだっけ、』 「えっと、たしかそろそろ3歳か?」 『…ふーん、』 「シバ。ごめんって。怒んないで」 『怒ってないもん』 意地悪言ったから怒ってんな、これは 「シバはおむつ履いていいからなー」 『……』 「シバのおむつ俺好きだし」 『……変態じゃん』 「いいんだよ、べつに」 『その割には履かせてくれないじゃん』 「…だってシバおむつだと油断すんだろ」 『しないもん』 「わざとおむつでおしっこすんの、シバ結構好きじゃん」 『ちがうもん、』 と、背中を向けるから 後ろから抱きしめてやると すぐに腕の中で向きを変えて 俺の方を向いて抱きついてくる ◆◇ 暑い、と目を覚ますと シバが俺にしっかりとくっついていた かわいいけど暑い、と少しだけ離れてエアコンを消す シバの温度に合わせると俺が暑いんだよな、と起き上がり汗を拭うと シバがもがもがと動く まだおねしょ大丈夫かな、とそっとおむつの中を確認するとまだ出ていないようで少し安心する 起こしてトイレ行かせるかな、とシバを揺する 「シバー、俺目覚めたからトイレ行こ。まだおしっこ出てねえし」 『んん、なに、』 「シバ。おしっこしに行こう」 『んん、や、ない…おしっこ、ない』 「おしっこあるだろ?」 と、シバの腹の辺りを撫でる いや、そんなに張ってる感じもねえな? 本当に出ないか? 『おこさないれ、』 と、またむにゃむにゃと寝ようとしている 『んん、』 「シバ、おしっこないな?」 『…ない、』 そっか、と背中を撫でて寝かしつけようとすると 『ねる、んん、』 「いいよ、寝な。起こしてごめんな」 シバはすりすりと抱きついてくるが 「あっちぃ……」 あっちぃ、子供体温だ、これ さりげなく離れようとするが 『んん、や、んん、っ、』 離れようとするとシバがぐずってしまい よしよし、とまた背中を撫でる 『や、いっちゃ、や、』 「シバ、ここにいるから」 『ぎゅって、して』 「シバ、俺も暑いんだけど」 『やぁあ、んん、』 「…わかったよ」 眠たいシバは赤ちゃんみたいになっていて 離れようとすると泣きそうにぐずるから 「ちょっと待って」 と、暑いからパジャマを脱ぐ 『なに、…んん、えっち、する、?おれ、ねむい、』 「しねえから」 寝ぼけながらそんなこと言うから思わず笑ってしまう 『んん、えっち、』 と、寝ぼけているのか抱きついてきて すんすんと匂いまで嗅がれる 「しないんだろ?」 『しない、だっこ、』 「抱っこなー」 寝ぼけてるな、 とりあえず起き上がりシバを膝に乗せて よしよしと背中を撫でてると うとうととしてすぐに寝そうだった よしよし、と背中を撫でていると だんだんとゆっくりな寝息に変わって よし、寝たか、とシバの身体を横にしようと 起きないようにそっとベッドに寝せようとした時だ 「あ」 しょろろ、と小さな音が聞こえてきて じわじわとシバを乗せていた膝の辺りがじんわりと温かい気がする 『はぁっ、んん、』 「シバ、おしっこあるじゃん。出ただろ」 と言ってもシバは再び寝てしまっていて もういいや。起こさないようにしよ、と シバを横にして そっとシバのスウェットを下ろすと ぷくぷくとおむつが膨らんで 脚の付け根のところがじんわりと湿っていた 「すっげえ出た」 もうちょい出てたら溢れてた、と バスタオルを尻の下に敷いておむつを開くと ちょろちょろとまだおしっこを出している途中だった 「シバー、お腹の中におしっことっとけって言ったのにそんな出したら朝でねえよ」 『ふぅぅ、』 気持ちよさそうな顔しちゃって 寝てるからお尻拭きでいいか、と そのままおしりふきで拭いて 寝せてるからおむつが楽、と新しいおむつを履かせた 明日の朝もちゃんとおしっこ出ますように、と 少しだけシバのお腹を撫で スウェットをへその上まで上げて 毛布をかけてやった 俺も寝よ

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