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ギプスを固定してる三角巾を、痛くないように気を付けながら慎重に外した。 陽人が怪我をしてて不自由だから、予めお互い服を纏わずに、ベッドで向かい合わせに座る。 裸なんて子供の頃から何十回、何百回と見ていた筈なのに、特別な感じがして意識してしまい、見る事が出来なかった。 自分の身体を陽人に見られてる事も、とても恥ずかしかった。 「手首、痛むか?」 「体勢によるけど、大丈夫かな」 「陽人に負担かからないように、気を付ける」 「気を使わせて、ごめんね」 俺のわがままなのに、謝らないでって思った。 寧ろ、怪我してる上に、俺なんかとセックスしなきゃならない陽人に、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 「そんな顔するなって。身体の負担は柚希のが大きいんだから」 俺が落ち込んだような顔をしてると、陽人はいつもするみたいに優しく頭を撫でた。 陽人に撫でられると気持ちが落ち着いて、罪悪感が薄れていった。 そのまま優しい手はするりと下りて、長い指が淫らに耳をなぞった。 突然の愛撫にくすぐったくて気持ちがよくて、身体がピクリと反応する。 「柚希、ピクピクして可愛い……感じてるの?」 陽人に愛撫されるのは初めてだった。 この間は、キスしたり、ペニスを擦り合っただけだから、ちゃんと身体に触れ合うのは今日までなかった。 初めて陽人にされるんだって思ったら、身体がカッと熱くなった。 「変かよ……」 「感じてくれて、嬉しい」 欲を孕んだ目で俺を見つめ、微かに笑みを浮かべる。いつもと違う眼差しで見られると、それだけで鼓動が早くなった。 「あっ……はる…と………」 優しくキスを落とされる。 欲しかった唇に漸く触れる事が出来て、感触を確かめるようにキスをした。そのうちに、唇の隙間から陽人の舌が入ってきて、求め合うように二人の舌が絡み合った。 ーー陽人の舌…熱い……キスだけで…変になる…… 陽人との甘美なキスに、それだけで身も心も蕩けそうだった。 手首に負担がかからないように、陽人には仰向けで寝てもらい、俺が上から覆い被さった。 上にはなったものの、自分からする経験が無かったから、正直どう動けばいいのかさっぱりわからない。 「柚希……もっと、顔近付けて」 俺が顔を近付けると、陽人は優しく後頭部に手を添えて引き寄せ、唇を重ねた。キスの最中、髪を鋤くように陽人に頭を撫でられるのが、とても心地良かった。 「今度は、胸…こっちに……いい?」 「えっ……」 気恥ずかしくて嫌だったけど、わからないから陽人のリードに従う。平らな胸を陽人に突き出す姿勢が、厭らしい感じがしてかなり恥ずかしい。 「綺麗だよ……柚希……」 その言葉と同時に陽人の熱い舌が、尖りを転がすように舐めた。片方の尖りは指でなぞるように弄られる。 「ああっ……はる………あっ、んん……」 キスで蕩けた身体が、陽人に触れられると余計にじんと熱くなって、快感が全身を包み込んでいく。 腕の力が抜けて体を支えられず、陽人の顔に胸を押し付けてしまい、まるで強請ってるみたいだ。 「気持ちイイの?もっとしてほしい?」 「あっ……違っ……力…入んな…くて………」 「力入らなくなっちゃったんだね……感じてる柚希、すごく可愛い……もっと、可愛くなって…」 陽人の愛撫が激しくなり、卑猥な水音が大きくなる。その音にすら感じてしまい、身体を捩って悦がった。 「はる…と……激し…から……あぅ、もっ……ダメ………」 「柚希……腰…揺れてるよ……」 「アッ、んぁ……すごく……からだ……熱い……」 「もっと、熱くなって……」 痺れるような胸の気持ち良さに、触れられてないのに下半身が熱く昂ってきて、勝手に腰が揺れてしまう。だんだん、身体の奥の方から疼くような何かが迫りクる感じがした。 「アァ、はると…………何か……へん……何か……クる………」 「いいよ、いっぱい変になって……」 「やっ、こんなの……はるとに…見られるの……」 「柚希のそういう所、沢山見たい……」 「いや……見んな………キちゃうって………ンンッ、ああ!」 尖りを捏ね繰り回し、強く吸われ、優しく甘噛みされると、目の前が白くなり身体が大きく跳ねた。ガクガクと身体の痙攣が止まらない。 ペニスは先走りでしとどに濡れてるものの、白濁は出ていなかった。 「何も出てないね……中イキしちゃった?」 息が乱れ頭が朦朧として、よくわからないままコクコクと頷いた。 「イッてくれて嬉しい……柚希、すごく可愛いよ」 陽人の胸の上に伏せてる俺の頭を撫でながら、妖艶に薄く笑った。 その顔がすごくセクシーでドキッとした。 「こっちに柚希の向けて」 力の入らない身体をノロノロと動かし、陽人の方へ下半身を向ける。自分のモノを陽人に間近で見られる事に、羞恥で身体が染まっていくのがわかった。 「俺の…口でしてほしいな……嫌かな?無理しないでいいからね」 「嫌じゃ…ないから……」 優しく強請る陽人に応えたくて、顔まで真っ赤にしながら返事した。 自分でもわかるくらい顔が熱いから、陽人から顔が見えなくて本当に良かった。 そのまま、陽人のペニスを口に含む。ただ咥えただけなのに、そそり勃つ硬い熱が口の中で更に大きくなった。 陽人が俺で感じてくれているのがわかって、中が疼き切なくなった。 嬉しくて拙いながらも、舌でチロチロと舐め回した。感じる所を舐めるとピクピクと動くから舌先でそこを狙うと、抑えたような陽人の悩ましげな呻き声が聞こえ、劣情が煽られた。 「柚希……気持ちイイ……すごく…上手だよ……」 「ングゥ……!なっ、やぁ、はると……!?」 「柚希のも、気持ち悦くしてあげる……」 「んっ、はる…と……イッた、ばかりだから……アン………」 「でも、柚希の…すごく硬くなってる……」 嫌がる声とは反対に、陽人の口の中で俺のペニスは完全に勃ち上がっていた。 陽人の口淫は優しいけど、鬼頭や鈴口、カリ首や裏筋なんかの俺の悦い所を全部わかってるみたいに攻めてきて…… 気持ち悦すぎて今にも熱が弾けそうで、陽人のモノを咥えられずに、只々喘ぐ事しか出来なくなってしまった。 「ンンッ……ダメ……はると……出る、出るからっ、やめ…て……」 「いいよ…イッて……」 「汚い…から………うっ、ンアッ!」 俺が汚いって言うと、それを否定するように激しく深いストロークになった。迫りくる射精欲に身体は仰け反り、シーツを掻きむしりながら喘いだ。陽人の舌と唇からの甘い刺激に、ビクビクとペニスは震え、陽人の口の中で呆気なく吐精した。 「…汚いから……ティッシュに出して……」 「……もう、飲んじゃった。柚希に汚い所なんて、ひとつもないよ」 慌ててティッシュを手に取り用意するも、爽やかに笑って断られた。 こんな綺麗な顔の陽人に淫らな事をされて、しかも俺の精子を飲んでくれたんだと思うと、すごく興奮して身体が熱くなった。 そのまま、抱き寄せられ、重なるように抱き合った。 密着した汗ばんだ肌から、お互いの早い鼓動と熱い体温が伝わって、愛しさが込み上げてくる。 優しく何度も頭を撫でられ、おでこにキスをされた。 これから、陽人と繋がるんだって思うと、 ドキドキが止まらなかった。 「柚希……いいかな………?」 笑顔が消えた陽人の真剣な顔が、俺に向けられた。

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