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4月28日火曜日

「おめでとう!!」 「あ、あぁ……ありがとう」   暗闇の中  炎が揺らめく向こう側に大介の笑顔があって、普段より男前度が増して見える。  シチュエーションも幸せすぎて…… 「ナオヤさん、さあ早く消しなよ!」 「うん」  確かに燃え尽きそうだ。一息で消せる自信がない。  予想通り、何度も何度も吹きかけて、火事一歩手前を防げた。  炎が消えて本当の暗闇になった途端、後頭部に力強い掌が周り、直弥は引き寄せられて、大介にキスされた。 「今日、一緒に祝えてすげー嬉しい」  くっつけられた額から、振動で言葉を感じた。 リモコンで照明が点けられる。  急な明るさで咄嗟に目を瞑り、ゆっくり開けた直弥の視線の先には 「誕生日おめでとう!」  変わらない大介の笑顔があった。

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