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4月29日火曜日
29日は祝日で学校は休みだから、大介は泊まった。
ちゃんと家にも外泊することを言ってきたと、得意げに告げてきた大介を見て、直弥は喜びを隠せなかった。
買い換えようかと思案中のベッドで一緒に寝た。
* * *
「ダイスケ……」
直弥は、ふと目覚めた。
目覚めたと言っても今が現実なのか夢なのか、直弥の脳内に境界がなく、意識がはっきりしない。
ぼんやりとした視界が次第にはっきりしたとき、夢から目覚めたことに気付き、ひどく動揺した。
「……ぁ」
暗闇でぼんやり自分の姿態を確認する。
大介に抱きつき両足で大介の身体を鋏み込み、しがみついていた。
何より恥ずかしかったのは、風邪の時のように大介は暗闇の中、起きていた。
切れ長の目を光らせて、直弥の様子をじっと見ている様だ。
「!!」
とっさに身を離し大介に背を向け、小さくうずくまる。
二人を覆っていた布団を奪い取り、直弥は頭までくるまった。
(俺……なにを……あーー恥死する!!)
恥ずかしさで、上気した顔から頭から湯気がでそうだ。
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