1 / 7

第1話

 今日の海涙(かいな)はごきめん斜めのようだった。 「明徳(あきのり)」  そう俺の名前を呼んで、キスをして、上のシャツを脱がす。押し倒された。  そのままやるのかなと思ってたら、腕を上げた状態で片方ずつベッドの柱に縛られ、上半身裸のまま放置された。布団は上にかけてくれたけど。  まだそんなに寒くもない季節。それにエアコンも効いているから特に不快ではない。  海涙は本を読んでたのか、ソファで寝てたのか知らない。  俺は少しうとうとしながらも待ってた。夜が明けるまでの間。  眩しい光がカーテンから差し込んだ時、海涙は戻ってきた。 「一晩中放置してよくそのままでいられるね。ちょっとゆるめれば外せるのに」 「さすがにおしっこしたくなってきた。外して」 「いいよ」  と言いながらそのまま口をふさぐように口づけをしてくる。舌を入れられながら、くにょくにょと気持ちいい感触。でも、俺は言った。 「もれるって」  と言ったら外してくれた。 「すぐ戻るから」  トイレに行ってから定位置に戻ったら、 「そんなにそこが好き?」  と言われる。 「海涙がくれるものなら何でも」 「変態」  それはお前の方じゃねえ? と思うけど、言わない。  こうされるのが、くすぐったくて甘い。やっぱり俺も変態かも。  今度は腕を前の方に縛られる。海涙も好きだなと思う。  そのまま覆いかぶさってきて、キスの嵐。そして乳首をなめ回される。もちろん抵抗などできるわけもなく、いや、物理的にできないけど、俺のものも勃っていた。  海涙は逆向きに覆いかぶさり、俺の口に入れながら、ズボンと下着を下ろされ、俺のもなめてきた。  69みたいな格好になる。  まあ、海涙のしゃぶるの嫌いじゃないけど、俺の好きにはさせてくれない。  無理矢理口に入れられて、イラマチオのような態勢になる。  別にいいけど。  ただ、しゃべるのはなかなか難しい。 「んっ」  という声はもれるけど。  しかも、こいつのフェラがやたらとうまかったりする。  もよおした後でも気にしない奴だ。一応ビデで洗浄はしたけど、あれはそういう使い方するものじゃないよなと思う。  ほとんど声も出せないまま、いく。瞬間海涙は俺の口からものを出した。

ともだちにシェアしよう!