16 / 24

第16話

 省吾はキスで散々廉を昂らせておきながら、そっと離れた。 「どうだ? 続きをやるか?」 「はぁ、はぁ、あぁ……」  身体は疼き、中心が充血してきている。  廉は返事の代わりに、シャツのボタンを外し始めた。  だが、緊張と興奮で指がもつれ、うまくいかない。  そんな廉の手を省吾は押さえ、代わりに外した。  一つ外して、鎖骨。一つ外して、脇。一つ外して、心臓。  そして、全部外してしまうと、すでにぷっくりと勃っている乳首に唇を置いた。 「ッ、あ!」 「敏感だな」  そんな廉の反応に気を良くしたのか、省吾は唇で乳首を挟んで甘く噛んだ。  やんわりと、ゆっくり始めておき、次第に圧をかけ小刻みに噛む。  桃色の乳嘴が紅く染まった頃を見計らって、乳輪を丹念に舐める。 「あ、ダメ、ですッ! 甲斐さん、やッ、あ! あぁあ!」  廉は胸を弄られただけで、射精感を覚えてしまっていた。 (いくら何でも、早すぎるぅ!)  手で根元をしっかり押さえ、吐き出さないよう頑張っているが、込み上げてくる衝動は強くなる一方だ。 「三好、そのまま吐いていいぞ」 「ベッド、汚し、ッ……!」 「構わないよ」  とどめとばかり、乳首に甘く歯を立てられた。 「んんあぁ!」  廉の体液が、省吾の腹を汚した。

ともだちにシェアしよう!