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弟の悲しみ9

「んぅっ……んっ、美味いよ……辰之が感じてるのが、舌にしっかり伝わってくる。イヤラしい汁が、いっぱい溢れてくる……」  俺は弟の裏筋の根元から先端に向かって、舌先をスーッと長く這わせた。びくんっと肉棒が跳ね、尿道口から新たに透明な我慢汁がにじみ出てくる。 「ひゃぁん♡ それ……ヤバいっ! あぁっ……!」 「あとはどこが感じるんだ?」  わかっていながら、わざと左手で熱くなった玉袋を優しく揉みしだきながら質問を投げかけた。辰之は腰をくねらせ、鼻にかかった甘ったるい声で即座に強請ってきた。 「ああっ、あ……ああぁん♡ お尻も……触ってほしいっ……バイブを取ったときみたいに、兄貴の指で……ごしごし抉って、かき回してほしい……」  その淫らで恥知らずな言葉に、胸の奥がカッと熱くなった。  俺は無言で辰之の上半身を押し倒し、ベッドに仰向けにさせた。 「うぅんっ!? 兄貴……?」  突然のことに狼狽した辰之が、瞬きを繰り返しながら俺を見つめる。俺は冷たい声で吐き捨てた。 「それ、若林先輩にされて気持ちよかったから、俺にもしてほしいだけだろ」  無性に苛立っていた。若林という名前を出すだけで、胃の底が煮えたぎるような嫉妬が込み上げてくる。俺は弟のブレザーのボタンを乱暴に外し、ネクタイを引っ張って引き剥がすと、ワイシャツのボタンを荒々しく外していった。 「アイツと何度も寝てたんだろ。そのたびに辰之は、若林の手でとことん感じさせられて、喘ぎまくってたに違いない」  露わになった白い胸と腹に、散らばった赤いキスマークを指先で一つずつなぞった。指が触れるたび、辰之の身体がぴくんぴくんと敏感に跳ねる。 「わっ、若林先輩にヤられたのは……音楽室のあのときだけだよ……。抱かれるか、バイブを入れるかの二択を……選ばされたんだ……」 「なんだよ、それ……」 (好きな相手にそんな選択をさせるなんて……若林は一体何を考えているんだ……)  驚愕していると、辰之が悲しげに目を細めて俺を見つめた。 「若林先輩に抱かれないために……俺はバイブを入れる方を選んだ。理由は、兄貴以外にこの身体を触られたくなかったからだよ」 「……辰之は、俺のこと——」 「好きだよ。大好きだよ。兄貴以外、誰かを好きになんてなるわけないじゃないか」  弟の声は震えながらも、ひどく真っ直ぐだった。 「大嫌いって言われても……言われた分だけ、兄貴が好きだって実感させられて、すごく苦しかった。考えれば考えるほど、好きが濃くなっていったんだ……」  辰之の瞳は潤み、頰は真っ赤に染まっていた。俺の指がキスマークをなぞるたび、小さく喘ぎながらも、必死に想いを伝えてくる。  その姿が、たまらなく愛おしくて——同時に、腹の底から苛立ちと嫉妬が沸き上がる。 (この身体は……俺のものなのに……)  俺は歯を食いしばりながら、弟の硬くなった乳首を指で摘まみ、強く捻った。もう片方の手は、濡れそぼった弟の肉棒を根元から強く握りしめる。

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