15 / 15

第4話/求婚。⑤

 それを理解した時、郁己は大きく頷いた。 「愛しているよ」  郁己の左手が彼の手に掬われる。  そうして彼は、郁己の左手薬指に煌めく指輪をはめると、口づけた。  郁己はたくましい彼の背に腕を回し、あたたかな涙を流した。  END

ともだちにシェアしよう!