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第四章・24話

 キスをしながら、都は雄翔にバスローブを解かれてゆく。  湯上りの素肌を晒し、肌と肌を擦り付け合う。 (ああ、でもやっぱり感度悪い……)  相手が他でもない雄翔なのに、都は行為に感じることが無かった。 「都、大丈夫か?」 「ん。ちょっと、趣向変えてみてもいい?」 「好きにしてくれ。任せるよ」  じゃあ、と都は雄翔をヘッドボードに押し付け、背をもたれさせた。  そして、彼の脚の間に顔を埋めた。 「み、都!?」 「あの、これはね? 恋人と初めてするときには、要求しないでね?」  何でも屋をやっていた頃には、気持ち悪いから、と断っていたフェラチオ。  それを、都は雄翔に施し始めた。  相手が彼だからこそ、できることだった。  ちゅぷちゅぷ、くちゅくちゅ、と水音を立てながら、都は雄翔のものを愛した。  驚いて縮んでいた彼のペニスが、一舐め、一吸いするごとに大きく反り上がってゆく。 「んぁ。あぁ、もう。こんなにおっきくなっちゃって……」  雄翔の内股が、ひくひくと痙攣を始めた。 「な、都。俺、何かヤバい感じなんだけど」 「ぅぐ。んぅ、んん。ふぅ、ふぅ、んんぁう」 「咥えたまま、喋るなよ。何て言ってるか、解んないぞ」  それでも都は、雄翔を責め立て続けた。  裏筋を舐め、先端を吸い、喉奥まで咥えて抜き差しをした。 「あ、あぁ。都、顔放せ。で、出るッ!」 「んぅ、う。んぅううッ!」  ついに雄翔は、都の口中に射精してしまった。 「あぁ、あ。都ぉ……ッ!」 「んっく、んん。ん、ふッ、ぅん。んんぅ……」  飲んだ。  都が、俺の精液全部飲んでくれた。  とてつもない失敗をした思いの雄翔だったが、その精を飲み干してくれた都に、こらえきれない情愛を感じていた。

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