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超絶馬力?

「はっ……い?」  これは嫌みを込めて、わざと口にした。男の話には、アスカが自ら望んだことは何一つない。男は好きなようにして、結果、思い通りに行かないと腹を立て、駄々をこねている。それなのに、〝君だ〟の一言で責任の全てをアスカに押し付けた。 「俺は!」  ふつふつと湧き上がる怒りに、アスカは体を震わせた。糧との関係がどういったものだろうと気にしない。ヴァンパイアの仕打ちに喜ぶ者達と同列には扱わせない。アスカはその思いのままに声を張り上げた。 「金なんかいらねぇ!とっとと失せやがれ!ったよな!」  男にも思い出させようと首筋に手を当て、さらに声を大きくして言った。 「なのに!俺の生き血を吸いやがった!それで!あのクソ車で拉致りやがった!」  ウルトラハイパースポーツカーへの憧れを隠しもせずに、猛然と続ける。 「拉致るなら拉致るで!意識くらい戻しやがれっての!滅多に拝めねぇクソ車の超絶馬力だぞ!俺にも楽しませろや!」

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