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ピュアな?

〝謀叛如きでそなたを死なせはせぬ、予を許せぬのであれば憎めばよい、憎しみをよすがに、そなたは生きよ、腹の我らが子と共に〟  細く柔らかな声にあった強さが、淑やかな涙に押し流される。クソマジにヤバい響きが心持ち苛立つように、むせび泣く声を宥めている。それを笑うようにヌシの声がした。 「感情が肉体を変えるんだ」  ヌシはアスカを〝特別〟なモンスターと言ったが、そこには何かしらの恐れがあったのかもしれない。そのモンスターを縛り付けるのに脅しはいらない。男の変異に絡めて、ヴァンパイアの秘密をほんの少し教えるだけでいい。そこに気付き、現代に生きる口調で、あぶり出されたアスカの魂の記憶に入り込んで来る。 「憎悪に嫉妬、愛なんかもかな、善し悪しなんて言わないよ、一点の曇りもないピュアな感情ならね、兎に角、メチャクチャ激しいのが好きなんだ、ヲカテトスルモノの祖にあげるんだからさ、混ざり物なんて許されるはずないもんね」

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