969 / 977

する気もないのに?

「あんたがやろうってのは、さ」  アスカは青年の改められた計画を思い、占いの客に対するような優しさで、にこやかに続けた。 「俺からすりゃぁ無理っうもんだぜ、こちとら曲がりなりにも霊媒なんでね、同業のよしみっうんでさ、忠告してやってんのよ」  わかっていたが、青年には大笑いされてしまった。占いしか出来ない〝落ちこぼれの用なし〟が偉そうにといったところなのだろう。それでも馬鹿にされようが気にせず、話をして行くアスカに興味を持ったのか、頷き返していた。アスカの話がここに来るに至った青年の行動についてだったせいもあるようだ。 「野郎がモンスターになってんのを知って、あんたは……」  女の魂を潜ませる転生者らしき人間に目星を付けようと、男の周囲を探ったものの、それらしき人間が見当たらず、仕方なくモンスター居住区に直接出向くことにした。人間外種へと登録変更する気もないのに、それを理由にアルファに面会を申し入れたのだ。

ともだちにシェアしよう!