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前庭に何を?
あの時、アスカは浅はかにも救われたと思っていた。フジはモンスター達に顔が利く。それで悲惨な花達の蘇生を相談し、園芸が得意という山男がいると教えられたのだ。当然、母親好みの可憐な草花への植え替えになると、そう理解もしていた。それが何故、母親を怒らせることになったのか、アスカには不可解でしかなかった。
「っうか、あんたさ……」
アスカは思い出すようにして続けた。
「母さんが玄関ポーチに辿り着けなくて、困ってたってたな?」
フジが教えてくれた山男は、可憐な草花の代わりに何を植えたというのだろう。想像すら出来ないままに、アスカは眉を顰めて言葉を繋げた。
「道路からだって見えてんのに、なんでだよ?」
「視覚認知など、君の斬新な思考を前に、無意味ぞ」
「俺……の?」
アスカには訳がわからなかった。
「ざ……んしん?」
「うむ」
前庭に何をされたのか、理解が及ばないアスカの戸惑いに、男は微笑みと共にただただ頷くばかりでいた。
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