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解決出来て?

「あいつ……」  アスカの頭にあったのは、フジのことだった。前庭については一任したが、何をしたのかの報告は受けていない。不安になって当然とは思うが、元はと言えば男の事情で始まったことでもある。お陰で胸には不安よりも苛立ちが沸き起こった。 「うぐぐっ」  むかつきながら唸ってみたが、答えが出せないことに変わりはない。男を恨めしげに睨んでみても同じことだ。満開に咲き誇る直前の可憐な草花を、風の精霊が吹き飛ばした訳だが、それが自分に起因すると、男は理解していない。別荘の裏手に広がる闇の領域に聳え立つ巨樹から舞い降りようと、風の精霊に助太刀させた張本人というのにだ。楽しげに微笑むばかりで、アスカの苛立ちを軽く受け流す。母親が大切にするのを知るからこそ、土の精霊に声掛けまでして、咲き誇る時期を引き延ばさせたアスカにすれば、たまったものではなかったが、それもフジが男を追って来たことで、解決出来ていたはずだった。

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