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番外編:圭太を癒したい②※

結城サイド  「届いてる。」  念のため、届け先は俺の元々の部屋にしておいた。そのダンボールを持って圭太の部屋にいく。  包装を破ると中にはネットで見たものと全く同じものが。  「結構やばいかも。」  なんというか。  思った以上にヤバい。  思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。  圭太はあと少しで帰ってくる。  ゴソゴソと箱の中のものを出し、着替え始めた。  「ただいま。」  目を下に向けた圭太と目が合う。  「…おかえり…にゃん。」  恥ずかしくて思わず真っ赤になる。  圭太が帰ってくるのを玄関の前で座って待っていた。  「なに、その格好。」  俺の格好は黒の猫耳に尻尾、鈴のついた首輪に、胸元の空いたスクール水着のようなものを着ていた。  「……う、にゃん」  今の俺にはにゃんと言うのが精一杯だった。  「どうしたの、いきなり。」  「癒して、あげたくて。」  もじもじしていたら急に顎を触れられ、上を向かされる。  「可愛い。」  唇を奪われると、ちりんと首元の鈴が鳴った。

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