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ベッドを買おう 3
「ベッドだー!!ふかふかだー!!」
届いたベッドにみんなで寝転がる。
三人でも問題ないサイズで、ルイなんかはゴロゴロと転がって遊んでいる。
「これで毎日寝られるね」
語尾にハートマークが付いてそうな音色で結城が言う。
「だーめ!たまには圭太独り占めさせてよー!」
「えー」
そう言いながらも結城はダメとは言わない。
昼間の時間だが、新品の寝心地の良いベッドに出れなくなってしまう。
ご飯を食べた後だから、なおさら。
目を瞑って寝ようかと思っていると、唇に柔らかい感触が当たる。
「…ん」
目を開けると結城の顔が近くになった。
ちゅっちゅと触れるだけのキスを繰り返す。
「あ、ねえ!」
ルイはそれに対抗して俺の腕に抱きついてくる。
ルイの頭を撫でてやると子猫のように擦り寄ってくる。
結城は唇を離し、ルイを見ると、しばらくしてニヤリと笑う。
「ねぇ、ルイこっち来て」
「ちょっと、離さないでよ!」
無理矢理俺からルイを引っぺがし、ベッドの端で2人が密着する。
結城がルイの耳元に口を寄せ、何かを話している。
何を言っているのかは全く聞こえない。
「ええ!?」
ルイの耳は真っ赤だった。
「ルイにとっても悪い話じゃないと思うよ」
狼狽えるルイ。顔を真っ赤にしながらも頷くと、結城が笑顔でこちらを見る。
「圭太、3Pしよ!」
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