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番の印をつけたなら
予定日より一日早まった発情期。
夕方から始まって、悠斗 くんがとりあえず落ち着いたのは、日付をまたいで深夜の2時だった。
俺は疾 うの昔に何度も意識をなくしていたのに、悠斗 くんは絶倫だった。
本当は深夜2時の時点でもまだ元気だったのだが、辛うじて理性が戻ってきたのか、しぶしぶやめてくれたような具合。
番となる為に、今回は抑制剤の服用を止めていた為に俺自身もかなりトロトロな顔を見せてしまい、恥ずかしかった。
股関節は軋むし、尻は違和感だらけ。
悠斗 くん、どんだけ絶倫?
初めて一緒に迎えた発情期で妊娠しちゃって。
妊娠中、俺は当たり前のようにセックスレスで。
悠斗 くんも全然平気と思ってたけど、実は相当我慢してたのかな。
もしそうなら本当に申し訳ない事をした。
たまにねっとりした視線感じてたから。
そう……悠斗 くんに訊ねたら、
真っ赤な顔で、実はそうでした…と告白された。
優一さん、しなくても全然平気そうだから。
う、確かに。
けど悠斗 くんがそんなに我慢してるなら、性欲の捌 け口になっていいのに。
実際発情期以外は全然性欲ないから、そんなの言ってくれないとわかんない。
目が爛々とした悠斗 くんを見たら、少し気にかけることにしよう。笑
ていうか、悠斗 くんも言ってよね。
……………………………………
深夜の語らいと、水分と栄養補給をして、このタイミングで抑制剤を服用した。
とりあえず番にはなったし、俺の身が持たない。
悠斗 くん……元気すぎ。
それでも発情期は一週間続き、まさにベッド下の予備のゴムに手を出す寸前で今回の発情期は終了した。
予備の箱を見た瞬間、うっすら気が遠くなったのは、悠斗 くんには内緒だ。
もう搾り取られすぎて何も出ません。
腰が。
喉が。
ヤバい。
それに。
龍!
いくらなんでも、寂しがってるだろ?
俺は寂しいぞ!
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