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番の印をつけたなら(6) ※

おずおずと悠斗(はると)くんの下着をずらす。 リビングから寝室までの短時間で、悠斗くんは驚く程の欲情を見せていた。 俺はというと、誘ったもののそんな欲情はない。 なら何をすべきか。 元気な悠斗くんを鎮める手伝い。 ベッドに腰掛けた悠斗くんは、少し申し訳なさそうな…気の弱そうな顔をしてコチラを見ている。 歯を立てないように。 先だけをチロチロと舐めてみる。 舐める。 舐める。 舐める。 左手で玉をやわやわと揉みしだく。 舐めながら、チラっと目線を上げたら。 「!」 驚いた顔の悠斗くんが。 カッコイイ。 キラキラした瞳が潤んで。 俺を射抜く。 舐めていたものが、グンと……一段と大きくなる。 意を決して、咥える。 舐める。 クチを窄める。 口中におさめて抽挿する。 顎が萎える程キツい。 頭がぼうっとしてくる。 「はんっ……はっ。」 息を継いで続ける。 「っ!優一さん!離して!」 そういう悠斗くんを無視して、喰らいついて離さない! おでこを掴んで離そうとするから。 「いあ!」 泣きそうになりながら、首を振ると。 「~~~~~~~~~~っ!」 なんとも言えない顔で、悠斗くんがイッてくれた。 長い。 どっくどっくと出てくる。 口の端からつつつーっと漏れる。 「優一さん!吐き出して!」 慌てティッシュを差し出す悠斗くん。 「ん……飲んだ。」 「!……ダメですって!」 「もうない。」 クチあけてレロレロ~と見せる。 「~~~~~~~!」 抱きしめられた。 ん?ブツブツ言ってる? 「もう~~~ボクが先に~~~」 「はい?」 「僕が先にやりたかったのに~~~」 「………………。」 なんだそれ。 「悠斗くん的に、俺のモノは放置プレイやんか!いつも!」 「……す、すみません。」 ふふふふふふ。笑 「じゃあ…今度はお願いします。」 「頑張ります。」 そう言うとサイドテーブルの下扉を開けて、緑のボトルを取り出した。 なんのボトル?と思ってたら、ローション! なんで用意周到なんだよ!笑 だいたい、仕事で忙しそうなのに、コンドームの業務用とかローションとか、どこでいつ調達してるんだろ? 通販で届いたとかもないし。 でもローションは必要だもんな。 発情期じゃないもんね。 手のひらであっためて、俺の後孔を濡らす。 そんな悠斗くんが変な声をだした。 「あれ?」 「……何?」 「優一さん…後ろ、解しました?」 「////////////」 ううううう。 恥ずかしい。 「だって。」 「ありがとうございます。嬉しい。」 「////////////」 恥ずかしくて死ぬ……。 「頼むから…明日は月曜日だからな!」 「もちろんです。優しくします!」 ……。 …………。 ………………。 嘘つき~~~! 激しく泣く羽目になった俺。 せっかく頑張ったのにぃ! 意地でも仕事には行くかんな!

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