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第44話
(何だか教室にとても居辛い雰囲気でした)
クラスメイトの皆さんは一体どうかしたのでしょうか?
私は彼らの知らないところで何か悪いことでもしたのでしょうか、考えても私には何も思い当たる節がありませんでした。
心は急に不安になりました。
(確かに私は刺激が欲しかったのですが『嫌な思い出を嫌なことで上書き』なんて、それは今欲しくはないない刺激です)
今は杉原先輩がくれるような、『魅力のある刺激だけ』で私は本当に満足しているですから。
「笹倉!!」
私が更衣室に入ろうとしたその時に、女性の声で呼び止められました。
ここは男子校ですので、女性といったら限られた教員しかいません。
しかも、どこかで聞いたこことのある声でした。
白衣を着た女性の先生で聞き覚えのある声は、杉原先輩が呼ばれても絶対に着いていくなと注意された、多分保健医の鈴木先生でしょう。
「もう、先生は探したぞ。杉原も笹倉も何処にも居ないなんてな」
「……すみません」
私は文化祭の最中、卓球部でサボってしまっていたなんて言えるはずもなく、謝ることし出来ませんでした。
「着替えは保健室から勝手に持ち出すし、文化祭では見付からないし、笹倉も意外といけないことをする生徒だとは私は知らなかったな」
(……言い返す言葉が出てきません。)
それに、まさか杉原先輩の独断で保健室の備品を無断でお借りてしまったなんて言えなくて、
「ごめんなさい」
素直に謝罪しました。
「……まぁ、いいか。それより制服乾いたから持ってきたぞ。笹倉がそのジャージじゃ目立つ。更衣室で着替えなさい」
鈴木先生は笑顔でそう言いながら、綺麗に畳んである制服を渡してくれました。
(いい先生じゃないですか)
『杉原先輩は私に過保護なのでしょうか?』と思いつつ、
「先生、どうもありがとうございます」
心から笑顔に感謝が言えました。
「じゃ、先生はそのジャージを受けとりたいから、更衣室外で待ってる。早く着替えなさい」
鈴木先生はそう言いますが、私はそれでは申し訳なくて。
「いえ、持ち帰りクリーニングしてお返ししま……」
「いいんだ、ほら早く着替えて!!先生は外で待ってるから」
と、半ば結構強引更衣室に入れられてしまいました。
(まぁ、更衣室に二人だけじゃないから大丈夫ですよね)
私は一応更衣室に入り内鍵を掛けてから、制服を広げてみました。
明らかに大きさが違います。エンブレムを見ると、三年生のものででした。
鈴木先生は間違えてしまったのでしょう。
私は鍵を開けて、鈴木先生に、
「先生、このエンブレムは三年生のですから、杉原先輩の制服……」
言い終わる前に、鈴木先生が更衣室のドアをを勢いよく開けてこられてしまい、私は更衣室の中へ突き飛ばされて入ってしまいました。
私が倒れてしまったときに、更衣室のドアが締まり内鍵をカチリと掛ける音がしました。
「鈴木……先生!?」
「笹倉ぁ、これで二人きりよ?」
「……ぇ?」
鈴木先生は倒れっぱなしの私に、女性とは思えないくらいの力で覆い被さってきました。
体格は大体同じでも私は『男』なのに、鈴木先生の身体の下から抜け出せないでいました。
「どうあがいても無理よ?私からは逃れられないんだから」
「先生っ?!離してください」
私は全力で身を捩って抵抗しても、先生から逃れられません。
「私は柔道、黒帯なの」
鈴木先生は『逃がさない』とクスクスと笑いながら、手の届くところにあった杉原先輩の制服からネクタイを取り、両手首を腰の後ろで縛り上げられてしまいました。
まさか女性にこんなことをされるなんて思いもしませんでした。
怖さが更に増してきて、私は抵抗しましたが上手く拘束されてしまったのでしょう、あまり効果がなありません。
「先生っ!!」
「大丈夫よ。……抵抗しなければ、気持ちが良いことしか感じないわ」
(怖いっ、いやです!!)
「上着なんてアタシは用意してないのにって思ってたけど、『コレ』隠すために、俊が着せたのね」
『俊』……杉原先輩のことですか……?
「こんなところに俊が『キスマーク』残すなんて、とても気に入られてるのねぇ?」
(『キスマーク』……これが?)
だからジャージ脱ぐなって言ったのですか……?!
私の顔は急に熱くなりました。
「あら?顔を真っ赤にして、なにその可愛らしい反応……。そう、俊は同性愛に興味ないみたいだからとは思ってだけど、笹倉が本命なんだね」
鈴木先生は『うふふ』と笑って、
「文化祭、二人でサボってた?……あ、部室かしら?」
『そういえばそこは確認してなかったかしら』と含み笑いをしています。
……この先生は怖い人です。
ですから杉原先輩は『呼び出されてもついていくな』と言ったのでしょう。
「もしかして、俊に食べられたあとなのかしら?」
「食べられたって……?」
「セックスしたのかしら?」
「……はぃ!?」
何故告白されたばかりでそこまで跳躍するのが理解が出来なくて、ですが恥ずかしい内容で、私抵抗を一瞬止めてしまいました。
その隙に鈴木先生は、私をうつ伏せから仰向けに組み敷き直しました。
「その反応はまだなんだ?……嬉しいわ。俊より先に笹倉をモノに出来るなんて、ね?」
先生にTシャツをたくし上げられてしまいました。
「透き通る肌に桜色の乳首、すごく『綺麗』」
「いやっ」
「いつかカメラに収めたいくらいね。今はスマホカメラで撮ることしか出来ないけど」
(またカメラ……ですか)
……私の体はトラウマからカメラという言葉に反応してしまいます。
怖いんです。
「カメラは……ゃめてください……」
私の体はカタカタと震えだしてしまいました。
「カメラが駄目なら……他は良いのかしら?笹倉」
鈴木先生は私の胸の突起をペロペロと舐めはじめてしまいました。
「ンっ……ゃ」
鈴木先生は私の反応を楽しそうにクスクス笑います。
……その度に息がかかって身体中に鳥肌が立ってしまい、どうしても気持ちが悪くなりました。
舐められた片方の胸の突起をから口を離して、
「キスはしたの?」
唇を重ねられて……。
と、同時にジャージ越しから性器を触られました。
「いやぁっ……!」
言葉を発したと同時に鈴木先生の舌が私の口内に入っててきます。
(気持ちが悪いです……!!)
鈴木先生の唾液が入ってくるのが気持ちが悪くて、私は先生の舌を歯でガリッと噛みました。
「痛っ……!」
先生は口を離して私が噛みついた舌を見せてきました。
「駄目な子ね、私に噛みつくなんて。……俊以来よ」
鈴木先生の舌から血が出ていいます。
私は荒い息を整えながら、鈴木先生を睨み付けました。
……これ以上は抵抗出来ないです。
『何をされるか分からない』と私は悟れました。
「……睨み付けても無駄よ?お仕置きしないとね」
鈴木先生の手がジャージのズボンに掛かり、下着ごと下ろされてしまいました。
「ぃやっ……いやぁ!!」
私の血の気が冷めていきます。
「嫌なことしないとお仕置きにならないでしょう?」
笑顔だけれど、目が笑ってないのが分かりました。 私の目から雨粒が溢れてきました
「可愛い子、この子どうしようかしらね?イヤイヤしてても半分は立ってるじゃない」
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