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第46話

やっと雨粒を……涙を止めることが出来た私に杉原先輩は、 「結局後夜祭サボっちゃったね」 「またサボってしまいました……」 杉原先輩とサボるのは、煙草のとき、今日の文化祭、そして今の後夜祭の三回目。 私も随分と不真面目になってしまいました。 今本当にそう思っていますが、杉原先輩と出会って接する切っ掛けだったならば、私は後悔はしていませんでした。 「叶」 「何ですか?」 「蒸し返して悪いけど、鈴木とどこまでした?」 「えっ!!」 言わなくてはいけないのでしょうか? いえ、言ってしまったほうがきっと忘れられるかもしれませんし、正直に話してしまいましょう。 私は勇気を振り絞って、 「拘束されて、……胸の突起を舐められて」 「なっなななな舐めたの、叶の乳首をアイツが?!」 恥ずかしいですが、私は俯くしことしか出来ません。 「……それから?ほかのことはされてないよね?!」 私は両足の間にある股間に手を当てて、 「あと、……『ここ』に触られて」 「コロス!!」 「ジャージ越しなんです!!だから大丈夫ですっ」 「コロス!!」 息を止めて先輩は聞いているので、私は言うしかないです……。 「キスされて、口を開かなかったので……触ったのかと思います」 「あの女……」 杉原先輩がとても恐いです。 「で、舌に噛みついてやったのか」 「……そうです」 ……そういえば、鈴木先生は噛みついたのは私と杉原先輩だけみたいなこと言ってたみたいですが、他の生徒にも同じようなことをしたことがあるのでしょうか。 「それから?もうされてない?」 「……舌に噛みついたお仕置きだと、下着ごとジャージのズボンを下ろされて」 「あの女、始末するから叶!!」 「見られただけです!!触られる前に杉原先輩が助けてくれたんです!!ですから大丈夫ですっ」 殺気というのはこういうものでしょうか? 「叶『特別』は俺だけだよね?」 「……?はい」 「俺はもうキスだけじゃ嫌だ。もっと刺激がほしい」

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