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第48話 曇りの日の日常勉強。
後夜祭をサボってしまった杉原先輩と私は堂々と正門から下校なんて出来ませんでした。
後ろめたいと言ったのは私なのですが。
業務員用の出入り口から人目を忍んで学校から下校することにしました。
夜になり辺りはすっかり暗くなっていました。
私は自宅に遅くなると一本電話で連絡を入れました。
家政夫長はとても心配していてくれたらしく『今どちらのお出でですか?』と聞くので『後夜祭が長引いてしまい、こんなに遅くなってしまいました』と結局嘘をついてしまいました。
ですがそう口にしたら、安心してくれました。
更に、杉原先輩が電話を替わってくれて『自分が責任を持って自宅まで送りますので、安心してください』と付け足してくれたので、私も随分と夜道を安心して歩くことが出来そうな気持ちになりました。
杉原先輩は学校のある日の早朝は必ず私の自宅まで迎えに来て、下校も送ってくれると言ってくれました。
「先輩は何故そこまで私に気遣ってくれるんですか?」
疑問に思ったので私は聞いてみたら、杉原先輩は『綺麗』な笑顔で、
「そりゃ好きだからだよ。それ以外何かあるの?」
(……あまり『好き』と言わないでください!!
嬉しいです。
嬉しいのですが、毎回毎回言われていたら何故か聞いているこちらの心臓のが早く鳴り出して、ショック死してしまいそうで困るんです……。
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