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第53話
今日は文化祭の片付けのための日で、午前中で学校は終わりです。
そして文化祭開催は授業の一環としてあるらしく、明日は学校はお休みになります。
ですから堂々と平日でも遊びに出かけることが出来ます!
「今日は絶対に私も皆さんときちんと片付けに参加しますから!!」
私は私自身からクラスメイトの皆さんに話をして片付けを始めました。皆さんは私が『自分の意思で行動している』のが珍しかったようで、いつもよりクラスメイトとお話することが出来ました。
今まで私は学校の集団行動というもの、何故学んでいなかったのかが不思議に思いました。
……それでも、私はクラスメイトの誰一人として顔も名前も全く覚えられませんでした。
やはり私は『欠陥品』なのでしょうか?
幸い私のクラスはあまり装飾をしなかったので、他のクラスより早くHRが終わり、下校となりました。
また昨日のようなことにならないようにと、杉原先輩の教室まで来てみたのですが、三年二組は装飾に力を入れていたようで片付けの最中でした。
三年生の教室はどこも力を入れていたらしく、他の三年生はほぼHRの最中でした。
(昇降口で待っていたほうがいいでしょうか…?)
「あ、潤いだ」
「笹倉……やっぱり可愛いな」
またです、潤い……その変な名前が聞こえてきました。
……私のあだ名か何かなんでしょうか?
『叶』という名前は女の子みたいで嫌いでしたが、『潤い』等の変な名前よりはマシです。
変なあだ名を付けないでもらいたいです!!
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