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第4話 ベッドシーンサンプル
「仕切り直しだ」と言ったジェラルが唇を寄せてくる。お互い口から舌を突き出し、先端を絡め合うものに変わってゆく。そのあと、くるりと体を反転させられ、肩甲骨の辺りを吸われてしまった。おそらく、ハート形の痣のある場所だ。
「ずっと、この場所に口付けたかった。お前は思いだしたくもないだろうが、鞭打つときに幼い頃と同じこの痣が見えて、ひどく興奮した」
告白したあと、ジェラルは背側から手を差しいれ、リュカのかすかな胸の先端を摘まみ、押し潰してくる。
「あ、あ……っ」
たまらなかった。まるで胸の粒が股間に直結しているように、再び治まっていたものが勃ちあがってゆく。
ジェラルが己の大きなものを、リュカの小ぶりなそれに重ねる。そのままふたつの性器を彼の掌でこすられた。陰茎同士が重ねられると、硬く熱を持ったそれがジェラルの興奮を物語っている気がした。ジェラルが自分を欲してこんな状態になっていると思うと、知らぬ間に体が熱くなってしまう。
さきほど拭ったリュカの白濁を手に付けたジェラルが、尻の奥、秘められた場所に塗り込む。ぬるぬるとした粘液をまとった指がリュカの内部に忍び込み、探るように中をゆっくりと掻き回す。そしてとうとう、ある一点を見つけ出した。
「ひゃあっ……」
男の内部にある一番気持ちのよい場所を暴かれ、知らぬ間に腰が跳ねてしまう。
「ここだな。リュカ、いいのか」
「いい……やだぁ、いい……っ」
肯定と否定の言葉が交互に出て、自分でもわけがわからない。気持ちいい、胸が苦しい、でももっとしてほしい。
これはもはや快楽という名の責め苦だ。その言葉を発することすらままならなくて、リュカはコクコクと首を縦に振る。重ねられたジェラルの性器が一段と硬度を増した。
「……もう俺も限界だ」
唸るような声が聞こえ、足を大きく広げられた。そのあいだにジェラルが膝立ちになり、リュカの腰を両手で持ち上げた。
【サンプルここまで】
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