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10-1 来客

ーーー 目が覚め、身体を起こすと、全身に痛みが走る 今までのときも痛みや怠さはあったけど、 今日は特にひどい気がした。 意識のない内に綺麗にしてくれたらしい中では 重力に従い、つぅと垂れてくる感覚があって 深い所には残ってたのかなぁとぼんやり考えた すり…と腹を撫でる。 (ここまで、入ってたんだよなぁ……) まだ挿入部や内部にずくりと感覚の残る身体は火照っていて、次から次へと思い出される痴態に、ほろりと涙が溢れる。 …あんな、犬扱いされて気持ちよくなるなんて …なんて、なんて、浅ましいんだろう。 きゅっと抱いた膝に顎を乗せ、病院服のような柔らかいズボンから覗く脚に、色濃く残る痕をさする。 その手首にも赤く痕は残っていて、虚しくなった。 こんなとこで働いてまで生きる意味ってなんだろう このまま、ああいう行為が好きになったりするのかな …………いやだなぁ… どんどん暗くなる思考はノックの音で遮断される。 返事も求めず開いたドアに現れたのは、 ここに連れられた、初めての時の相手で。 「久しぶりだねぇ、ちょっと来てくれる?」 いつかみたいにひらひら、と手を振る姿に目眩がした。

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