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第9話

「……ずっとって、ずっと?」 「そう言ってるだろ」 「でも、なんかそれってプロポーズみたいだよ?」 「そうだよ。プロポーズみたいなもんだよ」 「え⁉︎」 相沢がはっきり言うから僕の方が照れて赤くなってしまう。 「こんな気持ち初めてなんだよ。誰にも渡したくないって」 「……じゃあ、僕は相沢に好きって言ってもいいの?」 「むしろ言え」 体ごと引き寄せられて唇が重なった。 直ぐに唇の隙間から舌が入り込んで来たから、慌てて相沢の体を押し返す。 「風邪うつる」 「そうなったら看病してくれるだろ?」 「するけど」 微笑む相沢が眩しくてドキドキが止まらない。 「もう一個の指輪したら相沢は僕のなの?」 「そうだよ」 「相沢も……好きって言ってくれる?」 「うん。何度でも」

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