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第14章 第1話(3)

 両腕を首にまわして縋りつく如月の腰に手を添え、膝立ちにさせた群司は時間をかけてほぐした秘所に己をあてがう。肩口に顔をうずめている如月の躰が硬張るのが掌から伝わってきて、それすらも愛おしく感じられた。 「琉生さん、このままゆっくり腰落とせる? それとも後ろからにする?」 「このまま、で…いい……」  言いながらも、首にまわしている腕に力がこもる。 「大丈夫? 前からだときつくない?」 「だい、じょ…ぶ……。前からが、いい。顔、見ながらしたい……」  そんな如月のこめかみに、群司はチュッとキスした。 「琉生さん、煽るのうまいね」 「あ、煽ってな――」  顔を上げたその口唇にもキスを落とす。 「そんな可愛いこと言われたら、加減できなくなっちゃうでしょ」  群司の顔をじっと見ていた如月は、不意に視線を落として「いい」と呟いた。 「加減、しなくていい。おまえの好きにして。乱暴でも、いいから」 「するわけないでしょ、そんなこと」  さらに額にもキスをした。 「メチャクチャに可愛がって、いっぱい気持ちよくさせてあげたいのに。俺ね、恋人にはいっぱい甘やかして大事にしてやりたいタイプなんです」 「こい、びと……?」 「俺はそのつもりで抱いてますけど? あなたは違うの? 俺のことはまだ全然、そういう対象にはならない?」  尋ねると、如月は小さくかぶりを振った。 「ならなく、ない……」  消え入りそうに言って、急に恥ずかしくなったのか群司にしがみついた。そんな仕種のひとつひとつが可愛くてならない。 「困った。琉生さんのことが好きすぎてどうにかなりそう」  群司が言うと、如月は肩口に顔をうずめたまま嬉しそうに笑った。 「つづけて大丈夫? 挿れていい?」  確認する群司に如月はうんと頷いた。 「ゆっくりするから力抜いて。ちゃんと支えててあげるから大丈夫。そう、上手に呑みこめてる」  群司に支えられながら腰を落としていった如月は、息を詰める合間に「ん……っ」と甘い声を漏らした。  充分にほぐしたとはいえ、本来の用途とは異なる細い器官に受け入れるのだ。それなりの苦痛が伴うことは群司にも想像できる。それでも如月が、自分を求めてくれていることが嬉しかった。  慎重に結合を深めていった如月は、最後まで群司を呑みこんだところで大きく息をついた。そんな如月をねぎらうように、群司は額に口づける。すると如月は、自分から首を伸ばして口唇へのキスをねだった。 「すごいね。琉生さんの中、メチャクチャ気持ちいい」  キスのあとで、群司は如月の髪を後方へ梳きながら囁いた。 「琉生さんは? つらくない?」 「だいじょうぶ……俺も、きもちい……――んんっ」  軽く腰を揺さぶると、如月は眉根を寄せて躰をふるわせた。 「琉生さん、自分で動ける? 最初は自分のペースで慣らしたほうがいいでしょ?」  群司が言うと、如月は首に腕をまわして掴まりながらゆっくりと腰を振りはじめた。

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