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第14章 第1話(2)

「ほら、もう一本指増やすから力抜いて」 「あっ、ヤッ! ……ふっ…く……っ」  しがみつく痩身を抱き寄せ、頬にキスを落として耳朶を甘噛みする。それだけで感じるのか、如月の躰がビクッと反応した。  押し殺した喘ぎ声と、指が秘蕾を出入りするグプグプという卑猥な音が響く。  時間をかけてじっくりとほぐし、入り口も中も充分に開いたところで指を引き抜いたときには、如月はすでに息も絶え絶えになっていた。 「琉生さん、大丈夫?」  息を乱してぐったりと群司にもたれかかっていた如月は、それでも群司が声をかけると身を起こして足のあいだに移動した。 「えっ!? ちょっ……」  驚いて静止する間もなく、群司の屹立に両手を添えると丁寧に舌を這わせはじめる。指先で竿をさすりながら裏筋を舐め上げ、鈴口をやわらかな舌で刺激したのちにゆっくりと口に含んで頭を上下させつつ吸い上げた。 「ん……っ、んっ……っ」  夢中で口淫をつづけるとろけた表情が淫らで、群司は衝動を抑えるのに苦労した。油断すると本能に突き動かされるまま如月の頭を掴んで乱暴に己の雄を突きこみ、喉の奥まで欲望を叩きつけてしまいそうだった。  しばし如月のするに任せて快楽を追っていた群司は、頃合いを見て脇の下に手を入れ、如月の躰を起こさせた。 「やっ、もっとっ」  抗おうとする如月を腕の中に抱きこんで、背中をトントンと叩く。 「もうおしまい。琉生さんうますぎて、これ以上されるとほんとにイッちゃうんで」  琉生さんの中に挿れてあげられなくなっちゃうとなだめると、如月はおとなしくなった。 「せっかく準備したここに、ほしくない?」  思わせぶりに尻のあわいをなぞり、ふっと耳に息を吹きかけると華奢な背中がぴくんと反応した。

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