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第18章 第3話(2)

「やっぱり琉生さん、口でするの上手ですね。いままでの相手、こんなふうにされたらみんな、ひとたまりもなかったでしょ」  群司が言うと、如月は動きを止めて色素の薄い瞳でまっすぐに見上げてきた。 「自分から、したことない」 「え?」 「いままでこういうこと、したことなかった。無理やり突っこまれたことはあったけど、自分でしたくなったのは、群司がはじめて」  気持ちよくなってほしいから、という如月に、その心がどれほどひたむきに自分に向けられているのかを思い知らされた気がして、群司はその躰を掻き抱いた。 「あ、群司っ」  まだ口淫の途中だったことを思い出したのだろう。如月はわずかに抵抗しようとしたが、群司は抱きこんだ躰をそのままベッドに押し倒した。 「大丈夫。いまので充分すぎるくらい気持ちよかったから。俺も琉生さんに、気持ちよくなってほしい。俺にもやらせて?」  言うなり、両膝に手をかけ、大きく割り開く。 「あっ、やっ。こんなかっこ……っ」  あわてふためく如月に、足を閉じる隙も与えず群司は如月の花芯にむしゃぶりついた。 「やぁあ~~~……っ!」  甘い嬌声とともに如月の背中が小さく跳ねた。  口腔内に、如月の零す蜜の味がひろがる。尖らせた舌を小刻みにふるわせて先端をくすぐり、奥まで招き入れた陰茎を吸引しながら口をすぼませて扱き上げると、如月はイヤイヤをするようにかぶりを振って身悶えた。必死にずり上がろうとする腰をとらえて引き戻すと、如月は弱々しい力で足のあいだにある群司の頭を押し戻そうとする。それでも強引に行為をつづけるうち、如月の手から力が抜け、腰が揺れはじめた。  薄い下生え。血管の浮き上がる己の怒張とは異なり、如月のそれは、兆していても色合いが薄く、熟れた果実のように艶を帯びている。決してうまくはないだろう口淫に翻弄され、己の与える快楽に甘く啼き乱れるさまは、たまらなく愛らしかった。 「やぁっ、ぐんじ、もう無理っ。変、になっちゃ……、イッちゃう、からぁ……っ」 「いいよ、イッて」 「だめっ……ダメッ、くち、はなっ…てっ、も、出ちゃ……」 「大丈夫。このあいだもそのまま上手にイケたでしょ」  群司の口から、限界に近づきつつある己を引き抜こうと必死に悶えるのをものともせず、群司はさらに吸引を強くする。口の中でわずかに膨張したそれは、直後に限界を迎えて熱を放った。

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