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第15話

那月くんの体がめちゃくちゃ熱い。 俺も同じくらいに熱いんだろうけど。 腰から先が溶けそうなくらいにジンジンしてる。 そんなに勢いよく律動したらイッちゃうのに、どうにも腰が止まらなかった。 「あっん!んっ、ん゛っ、律さん、!」 「っ、、!那月くん、気持ちいい?」 「うん、んっ、きもちぃ、ああ゛っ」 最初から最後まで正常位のまんまで、那月くんは受け身のまんま。これが実践に役立つとは思えないんだけど、もうそんなこと考えられないくらい、那月くんとのセックスに溺れちゃってる。 自分が上り詰めているのを感じて、慌てて那月くんのソコを掴んで圧をかけた。 分かりやすく体をビクつかせた那月くんは、更に後ろを締め付けて俺の腕にしがみついてくる。 だめかも、もうイきそう。 「ひゃ、っあっうぅ、!だめぇ、律さんっ」 「どっちもされると、すごいでしょ?」 「んんん゛っ!イクっ、も、ダメ、です、っ!」 那月くんのを扱きながらガンガン前立腺を突いてラストスパートをかけると、もう何度目かの射精で勢いを無くした白濁がどろりと先から溢れた。 その瞬間、搾り取られるみたいに中がすごい勢いで収縮して、自分ではまだだと思ってたのに急に、ほんとに突然に射精の感覚が襲ってきて、急いでずるっと自身を抜いた。 手で扱くこともなく那月くんのお腹に勢いよく射精した自分のを見て、だいぶ、恥ずかしい。 なんだこれ、全然余裕ないじゃん。 「は、あ、はあ、ん、律さん、、」 「うん、ごめんね。あんまり参考にならなかったかも」 「気持ち、良かったです。」 「それなら良かった。俺もだよ」 那月くんがへらっと笑って、重そうに体を起こした。 目の前にあるキレイな顔が近づいてきて、唇を重ねる。そのままぱたりと胸元に落ちてきた那月くんを抱き締めて暫し余韻に浸っていた。 「那月くんって、涙袋すごいよね」 「今言うことですか?それ」 「目もくりくりだし。整形とかしてる?」 「してないです。俺は自分の顔って女っぽい気がしてて微妙です。律さんは、二重もきれいでまつ毛も長いのに、なんか、中性的な感じ。いいなあ」 頭を持ち上げた律くんがこちらを見上げて、俺の前髪を掴んだ。 おいおい、乱暴だな。 「律さん、ほんとにキレイです」 「そう思ってくれてるなら、その鷲掴みやめてくれる?」 「えへへ、嫌です」 ゆるーく笑う那月くんが可愛くて、なんだか子犬でも抱えてる気分。真っ黒でサラサラの那月くんの髪の毛を摘んでくるくる弄った。 もう眠い。体はベタベタだけど、とりあえずこのままで良いや。

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