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第18話
結局、酔っ払った律さんからそれ以上の説明を聞くこともなく、次の日昼過ぎに新倉さんがお迎えにきて、怠そうな(でもめちゃめちゃカッコいい)律さんが怠そうに俺を呼んで、いま、ホテルのベッドの上。
「こちら那月くん。可愛いでしょ?」
「さすが律くんのお墨付きだね。ほんとキレイな顔」
川の字に寝転んで、俺が真ん中。
両方からほっぺを触られたり服の上からお腹を撫でられたりして、こんな至近距離で自分の心臓の音が聞こえてないか心配過ぎる。
少しの間お喋りをして、律さんはお客さんとシャワールームに向かった。
ゆっくりしててね、なんて言われたけど、こんな状態でゆっくり出来るわけない。
仕事用の律さんはなんだかいつもより妖艶だし、なんていうか、すごくえっちな雰囲気がむんむんだ。
お客さん(律さんは「お兄さん」って呼んでた)も俺らよりは歳上だろうけど、所謂ゲイ、って感じの中性的でキレイな顔立ちで、
性的な目ってこんな感じなのかってくらい、目付きが怖い。
俺に話すときは優しかったけど、律さんを見る目はまるで違って、射るような、ねっとりした視線を注いでるのが横で見てても分かった。
シャワーの方から、聞いたことない律さんの濡れた声が漏れてくる。
俺はなるべく意識を逸らして、そのまま静かに目を瞑ってた。
「那月くんお待たせ。シャワー浴びてくる?俺らはそのままでも良いけど」
「あっ、えっと、、んっ、え?」
「やっぱりこのままでいいや。脱いでよ」
ふたりが戻ってきたのは5分くらい経ってからで、とろんとした顔の律さんは黙ったまま俺の隣に横になった。はだけたバスローブから覗く筋肉質な胸板がゆっくりと上下に動いてる。
お客さんは俺のお腹に跨って、今朝律さんが貸してくれたシャツのボタンに手をかけた。
さっきまで浴室に居たはずなのに、骨張ったその手はひんやりとしていて、触れたところから鳥肌が立つ。
裸にされた上半身をその手がゆっくり這いずり回って、緊張で固くなってる胸の突起に触れた。
「那月くんはカラダ細いねえ。ちゃんと食べてる?」
「んんっ、あっ」
「可愛いね」
爪を立てたり摘まれたり、無理矢理ほぐすみたいに乳首を潰されて、だんだん息が上がってくる。顔が、身体が熱い。
お客さんが俺の顎を掴んで、ああキスするのかなって思ったら、そのまま横に向かされた。
目の前の律さんが赤い舌を出して俺の唇をぺろりと舐める。
そのまま口をこじ開けられて、くちゃくちゃとイヤらしい音を響かせながら律さんの舌が口の中で暴れ回った。
「んっうう、ふ、んんっ」
「いいねえ。律も、触って欲しい?」
「ん、、触ってぇ」
「あっあっん!きもち、いっ」
ずるい。仕事では、そんなエロい顔してるんだ。
お客さんが律さんのバスローブに手を入れて胸元を触ってる。
びくんって反応した律さんは口の端から唾液が垂れてて、熱っぽい目は涙が溜まってるみたいにうるうるしてる。
誘うような、挑発的な目に陶酔する。
お客さんが律さんのバスローブを剥がして下半身に手を伸ばしたから、お留守になった口に今度は俺の方から舌を突っ込んだ。
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