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第3話

ロックの日に その3 代官山の一軒家、それも大きい。 この人誰かの御曹司なのか? 地下の駐車場に難なく車を滑りませて、 おう、もう来てるな、と横の何台かの車を見やった。 高価そうな車。菅山先生も ドイツのなんとかって車に乗ってるけど(俺は疎い…車には全く興味がないし) 隣の車も高そう。 おう、こっちこっちと地下の駐車場から直接家にはエレベーターで上がるらしい。 「す、凄い…エレベーターで」 「ああ、足の悪いばあちゃんが前に住んでたからな」 ホームエレベーターで3階まで上がると、 開いた扉の前はコの字になった部屋に囲まれた、屋外庭園だった。 ボーッとしてる俺を促し、菅山先生は右の方の部屋に入って行く。 「おう、お疲れ!」 「早かったな、」 「久しぶり」 などと交わされる会話。 遅れをとって無言の俺に、 彼ら3人を紹介してくれた。 「えーと、 長野と加藤と山内な」 どれがどれやらわからないのだが、ひとまず、軽く頭を下げる俺。 「学校の三枝君な」 「あ、よろしくお願いします。 三枝ヒロシと言います。」 それぞれもう一度自ら名乗ってくれたので、やっと名前と顔が一致。 「お前らギターとかは?」 と聞く菅山先生。 「ああ、もう地下に置いてあるよ」 え?地下まであるの?

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