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誓い10
ぐりぐりと中を押されると、声が抑えきれない。
「んんっ~~っ……」
体がびくびくとはねる。
それが気持ちいいという感覚だと気が付くのに少々の時間がかかった。
もの凄い感覚にいつも自分が自慰などで感じているものの延長線上にあると気が付けなかったのだ。
中を探る手と反対側、恐らく左手がレオニードの太ももをつかんでいて逃げられない。
元々逃げるつもりなんか無いのだけれど、それでも強すぎる快楽にレオニードの体は無意識に逃げようとしてしまう。
快楽を逃すためにのたうちまわってしまいたかった。
「そんなに、気持ちいいか?」
確認するように劉祜は聞く。
なんとか顔だけ振り返って劉祜を見たレオニードは思わず息を飲む。
その表情は思ったよりもずっと興奮しきっている顔だった。
頬はやや上気していて、こちらを射抜く目は情欲に濡れている。
レオニードに対して明らかに発情しているとわかる目をしていた。
まるで獲物を品定めする獣の様だ。
レオニードも興奮していて似たようなものだ。
けれど、慣れないレオニードの体を拓くだけというのもつまらないかもしれないと思っていた。
それに、単純に自分に酷く興奮している表情を向けている劉祜が嬉しくもあったのだ。
好きな人が自分に興奮しているのはほんの少しの優越感とあふれる喜びがある。
「ご奉仕しようか?」
口淫はされたことはあってもしたことは無かった。けれど、まあ、大体感じるところは分かっている。それなりにできるだろう。
自分も目の前の人をちゃんと気持ちよくさせたかった。
そう思って申し出たレオニードの言葉は「今日はいい。また今度してもらうから。」という返事で断られた。
また、があるのか。
劉祜はそのつもりなのか。
レオニードは慣れない行為で何も楽しませてやれていないのに、それでも自分を求める劉祜に酷く安心した。
次もと求められることがうれしかった。
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